2022年10月9日日曜日

鳥木弥生 メゾソプラノ・リサイタル メゾの魅力とイタリア・オペラの神髄を存分に!

2022-10-09 @横須賀芸術劇場


鳥木弥生:メゾソプラノ
小林厚子:ソプラノ
小埜寺美樹:ピアノ


ベッリーニ : 歌劇「ノルマ」から
 アダルジーザのアリア“儀式は終わった〜神よお守りください“
 二重唱「御覧なさい、ノルマ」**

ドニゼッティ : 歌劇 「ラ・ファヴォリータ」からレオノーラのアリア「愛しのフェルナンド」

ヴェルディ : 歌劇「仮面舞踏会」からウルリカのアリア「地獄の王よ、来たれ」
ヴェルディ:歌劇 「イル・トロヴァトーレ」からアズチェーナのアリア「炎は燃えて」
ヴェルディ:レクイエム二重唱「レコルダーレ」**

ポンキエッリ:歌劇「ラ・ジョコンダ」から
 チェーカのアリア「私の鎖を解いた声は」
 ラウラのアリア“船乗りの守り星よ“
 バレエ音楽 ( ピアノソロ )「時の踊り」

チレア:歌劇「アドリアーナ・ルクヴルール」から
 ブイヨン公妃のアリア「苦い欲望、甘い拷問」
 アドリアーナのアリア「私は創造の神の下僕」*

プッチーニ:歌劇「エドガー」からティグラーナのアリア「エドガー... あなたが夢見た口づけを」
--------アンコール--------
プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」から「花の二重唱」**
プッチーニ:歌劇「外套」からフルーゴラのアリア「あんたがこの鞄の中身を」

    **⇒小林厚子と二重唱
     *⇒小林厚子のソロ
無印⇒鳥木弥生のソロ


鳥木弥生2回目のリサイタル。前回同様の面子。
鳥木は絶好・絶叫の良い調子。期待のゲスト小林はやや掠れ気味だったが、アンコール「花の二重唱」では盛り返していた。

昨年の日生オペラ「蝶々夫人」でコンビを組んだ小林+鳥木がとても好印象。特にスズキが上出来。

地元かなっくホールでの初リサイタルにも何やら縁を感じて、気持ちで応援。

しかし、鳥木本人の人柄はスズキとは反対みたい。

”声質”は分からないけど、カルメンやデリラの方が”性質”には合っているのでは。

それにしてもメゾソプラノのアリアって、何度か聴いているオペラでも覚えていないのが多かったな。相済まぬこってす。


♪2022-146/♪横須賀芸術劇場-01

2022年10月8日土曜日

フィリップ・グラス/ロバート・ウィルソン:「浜辺のアインシュタイン」

2022-10-08 @県民ホール




キハラ良尚:指揮
電子オルガン:中野翔太/高橋ドレミ
フルート:多久潤一朗/神田勇哉/梶原一紘(マグナムトリオ)
バスクラリネット:亀居優斗
サクソフォン:本堂誠/西村魁
合唱:東京混声合唱団

演出・振付:平原慎太郎
演出補:桐山知也
空間デザイン:木津潤平
衣裳:ミラ・エック
照明:櫛田晃代
音響:佐藤日出夫
舞台監督:藤田有紀彦/山口英峰
プロダクション・マネージャー:横沢紅太郎
サウンドアドバイザー:有馬純寿
神奈川芸術文化財団芸術総監督:一柳慧
県民ホール・音楽堂芸術参与:沼野雄司
企画製作:神奈川県民ホール

音楽:フィリップ・グラス
台詞:クリストファー・ノウレス、サミュエル・ジョンソン
翻訳:鴻巣友季子

松雪泰子
田中要次
中村祥子
辻󠄀彩奈
ほか

フィリップ・グラス/ロバート・ウィルソン:「浜辺のアインシュタイン」〈一部の繰り返しを省略したオリジナルバージョン/新制作/歌詞原語・台詞日本語上演〉







県民ホールや音楽堂などを運営する神奈川芸術財団の芸術監督であった一柳慧氏が今日(10/8)逝去された。
彼の音楽にはほとんど触れてこなかったが、このオペラの制作にも尽力されたのだろう。プログラムにも巻頭言を書いておられた。
初日を見る事なく旅立たれたのは無念だったと思う。
RIP

チラシの惹句にもあるように台詞はあるが物語はない。歌詞は数字とドレミだけ。アリアもレシタティーヴォも無し。一体これは「オペラ」?

「現代音楽撲滅協会」名誉会員の僕としては、そんな怪しげな舞台作品は当然無視するところだけど、松雪泰子、辻󠄀彩奈が出るというし、怖いもの見たさもあって出かけた。

何か、感想を書こうとすると、クソミソになってしまいそうだ。

しかし、不思議なのは、終演のカーテンコールでは、みんなよくやったねえ、ご苦労さま、っていう優しい気持ちになっていたよ。

これは若い人たちの創造の活力への敬意だ。

ほぼ、制作側の自己満足にすぎない。
歴史には残らない、と思うけど。

♪2022-145/♪県民ホール-15

2022年10月7日金曜日

未来へつなぐ国立劇場プロジェクト 初代国立劇場さよなら公演 通し狂言「義経千本桜」【Aプロ】二段目

2022-10-07 @国立劇場大劇場



竹田出雲・三好松洛・並木千柳=作
通し狂言  義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
 国立劇場美術係=美術

二段目
伏見稲荷鳥居前の場
渡海屋の場
大物浦の場

佐藤忠信実ハ源九郎狐/渡海屋銀平実ハ新中納言知盛
⇒尾上菊之助
武蔵坊弁慶⇒坂東彦三郎
銀平女房お柳実ハ典侍の局⇒中村梅枝
片岡八郎⇒市村竹松
静御前⇒中村米吉
銀平娘お安実ハ安徳帝⇒尾上丑之助
相模五郎⇒市村橘太郎
源義経⇒中村錦之助
 ほか



初代国立劇場さよなら公演。文楽は先月の公演が「〜さよなら公演」だったが、歌舞伎の1番手は今月の「義経千本桜」。二〜三〜四段目を3公演に分けて”通す”。

菊之助が3役を演ずるが、今日の出番は2役。
尤もいずれも”A実はB”なので、事実上4役。
もう今月の国立は菊之助一色だ。

客席は大入りだった。

馴染みの芝居だが、”通し”では初めて。

今日は、舞台が引き締まっていた。
菊之助の初の三役に挑む緊張感が全員に伝わっているのだろう。

彦三郎の大音量と滑舌の良さが心地よい。弁慶がぴったりだった。
静御前の米吉はホンに女性のよう。
丑之助くんも長丁場を立派にお勤め。

♪2022-144/♪国立劇場-09

2022年10月5日水曜日

横浜18区コンサート 後期 石田泰尚(Vn) X 津田裕也(Pf)

2022-10-05 @戸塚公会堂


石田泰尚:バイオリン
津田裕也:ピアノ

ベートーべン:バイオリン・ソナタ第2番イ長調 op.12-2
ブラームス:F.A.E.ソナタ第3楽章
ブラームス:バイオリン・ソナタ第3番ニ短調 op.108
----------------
クライスラー:美しきロスマリン
クライスラー:愛の悲しみ
クライスラー:ベートーベンの主題によるロンディーノ





一昨日からの3日連続演奏会。個人的には中日が抜けたが今日で完結。
番組は同じくベートーベンとブラームスのバイオリン・ソナタ。

ベートーベンの方は普段聴く機会が少ない2番。
これがなかなか好ましい曲で、一昨日の6番といい味わい深い。
奇数番に偏りがちな趣味を正してくれたのが今回の収穫。

ブラームスは3番。冒頭の雪崩れ込んでくる哀感。結構いい。
石田泰尚はむしろベートーベン派かと思っていたが、1-3番と聴くと、やはりロマンチックなのが似合う。

石田組は”硬派”で売っているが、ご本人はむしろ”軟派”だよ。

アンコールは3曲。全てクライスラー「美しき…、愛の…」って、そりゃ軟派でしょう!

♪2022-143/♪戸塚公会堂-01

2022年10月4日火曜日

神奈川フィル”ブランチ”ハーモニー in かなっく Vol4 〜神奈川フィルメンバーによる室内楽演奏〜

2022-10-04 @かなっくホール


齋藤雄介(クラリネット)
櫻田悟(バイオリン)
高野香子(ビオラ)
宇根美沙恵(ピアノ)
MC:榊原徹(神奈川フィル音楽主幹)

フォーレ:初見試奏曲 ( Vn & Pf )
フォーレ:子守歌 ( Vn & Pf )
プロコフィエフ ( ポボリソフスキー編 ):バレエ音楽「ロメオとジュリエット」から「前奏曲」、「騎士の踊り」 ( Va & Pf )
シュライナー:インマー・クライナー ( Cl & Pf )
ハルヴォルセン:サラバンドと変奏 ( Vn & Va )
モーツァルト:クラリネット、ビオラとピアノの為の三重奏曲 K498から第3楽章 ( Va、Cl、Pf )
ミヨー:バイオリン、クラリネットとピアノのための組曲から第1・2・4曲 ( Vn、Cl、Pf )
-----ENC------------
花は咲く ( Vn、Va、Cl、Pf )


今日は変則ピアノf四重奏、と言っても曲により2-3-4人の組合せ。アンコール含め知っているのは3曲だけだが、初めての曲もすべて面白かった。

まずは、こういう形でビオラを聴く機会は少ないが、魅力を再確認。

傑作は、シュライナーという作曲家による「インマー・クライナー」(段々小さくの意)。
最初がピークでその後ずっとディミヌエンドが続き限界まで音量が小さくなるのかと思ったが、そうじゃない。
クラリネットの楽器本体が小さくなるのだ。

演奏が始まって暫くすると、出番のない奏者が出てきてクラリネットを分解せよと指示。

まずは朝顔が持ってゆかれ、暫く演奏が続き、次は穴のある管の下半分を持ってゆかれ…次は上半分も…さらに短い管も無くなって最後はマウスピースだけ。
つまりクラリネットは5つにも分解できるのに驚いたが、下から順にパーツが無くなってもそれなりに音楽を演奏し続けられる!のがもう、ビックリだ。

本篇は2-3人の組合せだったが、アンコールは4人全員で「花は咲く」。

元の歌もいいけど、編曲も素直に美しい。
震災被災者の鎮魂と共に、安倍ちゃんのあまり上手くないピアノ演奏がまさに自分への鎮魂歌になってしまったなあ、と感無量。


♪2022-142/♪かなっくホール-08

2022年10月3日月曜日

横浜18区コンサート 後期 石田泰尚(Vn) X 津田裕也(Pf)

2022-10-03 @サルビアホール


石田泰尚:バイオリン
津田裕也:ピアノ

ブラームス:F.A.E.ソナタ第3楽章
ブラームス:バイオリン・ソナタ第1番ト長調「雨の歌」op.78
ベートーべン:バイオリン・ソナタ第6番イ長調 op.30-1
----------------
クライスラー:ベートーベンの主題によるロンディーノ


今年の横浜18区コンサートは音祭りとダブった為か変則で、前期は弦楽五重奏+独奏楽器の組み合わせだったが、後期に至って同じ曲を3組が取り上げたり、1組が3公演をしたりと訳が分からない。

今日は、後者のクチで、今日から3日間にわたり、ベートーベンのバイオリン・ソナタ1曲とブラームスのF.A.E.ソナタ第3楽章(これは毎回)にバイオリン・ソナタ1曲ずつを演奏する。

クラシック音楽の王道というべきベートーベンとブラームスで3日間を通すなんて実に頼もしいが、生憎明日の分は別件ありで買わなかったが、ダブりでも間に合うと気づいた時は既に完売だった。

最近、石田泰尚は聴く機会が多いが、ベートーベンはともかく、ブラームスを聴くのはホンに久しぶり。

「雨の歌」は、いつものように拘りの美音で実に丁寧に音楽を紡いだ。見かけとのギャップ甚だ大なり。

ベートーベンは3日間で6-7-2番という珍しい選曲で、今日は6番。普段聴かないし、生では初めてだったかも。
モーツァルトとの共作みたいな可愛らしい音楽だったな。
アンコールは調弦を続けているのかと思っていたらバイオリンの2拍に続いて3拍目からピアノが入って音楽が始まっていた。おお、粋な!

♪2022-141/♪サルビアホール-02

2022年10月1日土曜日

日本フィルハーモニー交響楽団 第381回横浜定期演奏会

2022-10-01 @県民ホール



藤岡幸夫:指揮
日本フィルハーモニー交響楽団
髙木凜々子:バイオリン*

ビバルディ:バイオリン協奏曲集《四季》op.8 -1〜4*
ベートーべン:交響曲第7番イ長調 op.92
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J.S.バッハ:無伴奏パルティータ第3番から「ガボット」*
エルガー:2つの小品 Op15-1「夕べの歌」


9/22に380回定期を聴いたばかりなのに短期間で次の381回定期を迎えた。

前半は髙木凛々子の独奏でビバルディ「四季」。
弦22人にチェンバロという小振りオケ。
これなら指揮者無し、髙木の弾き振りでも良かったと思うけど、それには力不足か。

当然9/22と同じホールの同じ席で聴いたのだけど、前回の周防亮介のチャイコフスキーの独奏バイオリンの明瞭な音圧に比べると手応えがイマイチ。即興性やアクロバティックな妙味も欠けて、教科書を読んだ感じ。

何十回も聴いた「四季」でトドメめを刺すのは2016年5月。アンナ・マリア・スタシキェヴィチの独奏バイオリンとポーランド室内管弦楽団。
これは「熱狂の日」の一齣。

両者恰も戦闘モード。
彼女とオケとの丁々発止の遣り取りがとても熱く、かつてこれほどスリリングで迫力のある「四季」は聴いたことがなく、残念ながらその後もない。「四季」観を一変させる名演奏だった。
あの時、3階席で赤ちゃんが大泣きしていたよ。赤ちゃんだって感動したのだろう。


後半。オケは14型でベートーベン交響曲第7番。
誰が振ってもリズミカルで元気がいい音楽だけど、漢・藤岡幸生が振ると一味違う。テンポ良し。拍の刻みは元気いっぱい。喧嘩腰で疾走するベートーベンだった。

ただし、オケは弦楽も、管弦もざわめいて、こちらも前回の「悲愴」方が上出来だった。

♪2022-140/♪県民ホール-14