2025年1月10日金曜日

第37回ヨコハマ・ワーグナー祭〜新春わくわくモーツァルト@みなとみらい

2025-01-12 @みなとみらいホール



Pf:泉ゆりの*/南部麻里*+

ヨコハマ・ワーグナー祭室内合奏団
 コンサートマスター:三又治彦#
 Vn:水野佐知香#/青木敦子/谷裕美
 Va:古川原広斉#/安藤美佳
 Vc:森澤泰
 Cb:笠原勝二#
 Fl:山田恵美子
 Ob:杉浦直基+
 Cl:山崎泰子+
 Hr:國井沙織+#/神野了丞#
 Fg:石井淳+

アルマヴィーヴァ伯爵⇒土屋広次郎
伯爵夫人⇒柳澤涼子
フィガロ⇒高橋宏典
スザンナ⇒辛島安妃子
ケルビーノ⇒木柳祥子


【第1部】
モーツァルト:4手のためのピアノソナタ ニ長調 K.381* 
モーツァルト:ピアノと管楽のための五重奏曲変ホ長調
 K.452から第1楽章+
モーツァルト:「音楽の冗談」ヘ長調 K.522#

【第2部】
モーツァルト:「フィガロの結婚」 K.492
 抜粋〜演奏会形式





Wagnerと言っても楽劇のRではない。同時代だが、開国の横浜でクラシック界をリードしたクリスチャン・Wagnerだ。氏の功績を讃えるためのお祭りである。

コンサートでは、時々、こういうことがある。
豪華なディナーでお腹一杯になる、というのではなく、頭の先から尾っぽまで目一杯餡子の詰まった鯛焼きをいただくような満足感。

特に後半など、もう、頬が緩みっぱなし。ホクホクと温かい気持ちが溢れて、ああ、モーツァルトって、鬱散らしの特効薬だな、と思った。
ま、いつもそうとは限らない。
今日はプログラムと言い、超短縮版「フィガロ」の伯爵兼MCを務めた土屋氏の巧妙な話術も気分を大いに盛り上げてくれたからだ。

全モツ・プロで、前半は器楽。
最高に楽しかったのは、初聴きの「音楽の冗談」。
真面目な芸術音楽ではなくタイトル通りの冗談音楽なので、滅多に演奏されないと思うし、僕も初めて聴いた。
この面白さを書くには紙幅が足らない。
彼が仕掛けた冗談は、添付図で。


多くは分かったけど、恥ずかしながら並行5度進行がどこに出てきたのか聴き取れず。もう一度聴いてみたい。



後半が、休憩なしでやっても3時間近く要するオペラ「フィガロの結婚」を55分間で。
オケは前半も担当したPf以外の奏者14人のアンサンブル。
歌手は伯爵・夫人・フィガロ・スザンナ・ケルビーノの5人。

伯爵が筋の解説をしてくれるので、字幕もなく、筋は飛び飛びだが、とても面白く、楽しめた。

実は、指定席だと思い込んでゆっくり出かけたら自由席で、先着の迷惑にならないようにとたまたま空いていた最前列の真ん中で聴いた。舞台まで1mくらい?
歌手の飛沫を浴びながら?ど迫力の名曲を、まるで独り占めしている風に聴いたが、なんて幸せ。

♪2024-005/♪みなとみらいホール-01