2021-03-13 @県民ホール
阪哲朗:指揮
日本フィルハーモニー交響楽団
ピアノ:伊藤恵*
ドボルザーク:歌劇《カーチャと悪魔》序曲
ドボルザーク:ピアノ協奏曲ト短調 op.33(原典版)*
ドボルザーク:交響曲第9番ホ短調 op.95 「新世界から」
-----アンコール-----
ドボルザーク:管弦楽版「スラブ舞曲」作品72から第2番ホ短調マズルカ
しかも最初の2曲が初聴きという珍しいプログラムだった。
序曲「カーチャと悪魔」はまずまず。
伊藤恵さん❤️を独奏に迎えたピアノ協奏曲も初聴きだったが、こちらは、うーむ、な出来かな。
ピアノ協奏曲にしては、あまり、ピアノの名人芸が発揮される作品ではないようだ。
それが物足らないと思うピアニスト(が多いので演奏機会が少ないらしい。)によって、ピアノ独奏譜を華麗に編曲した版がいくつかあるらしいが、今日はドボルザークが書いたままの原典版だった。
ピアノの超絶技巧は発揮されないが、作曲家の魂に乗り移ったような恵さんを眺めているだけでも幸福感に満たされたよ。
さて、苦しい時の「新世界」?
昨秋以来聴く機会が多い(今日で4回目)がいずれも高水準の出来なのはどのオケも演奏回数が多いからかな。
「雨の日のホールは良く鳴る」のせいもあったかも。
いや、もちろん日フィルの弦は元々レベルが高いが、今日は県民ホールとの相性も良かったか、透明で、かつ明瞭だった。
管楽器も実に明瞭。
そして、管・弦の明瞭+明瞭が決して濁らず、その交りの生み出す管弦楽ならではの「交響」に酔った。
♪2021-024/♪県民ホール-02