2017年8月10日木曜日

平成29年度8月上席

2017-08-10 @国立演芸場


落語 柳亭市坊⇒子ほめ
落語 柳亭市楽⇒芝居の喧嘩
落語 柳家さん助⇒二十四孝
音曲バラエティ 東京ガールズ
落語 五明樓玉の輔⇒マキシムド呑兵衛
落語 柳家小のぶ⇒厩火事
―仲入り―
パントマイム カンジヤマ・マイム
落語 古今亭菊太楼⇒家見舞
奇術 ダーク広一
落語 柳亭市馬⇒寝床

今日のメンバーじゃ気乗りはしなかったけど、チケットは既に買ってあるので、だいぶ遅刻して出かけた。当然、前座、二つ目は終わっており、次の柳家さん助も既に始まっていたので待合のTVでぼんやり聴いて、東京ガールズから入場した。

2人組の元気の良い三味線の弾き語りというのかな。よく通る声なのだけど、時に三味線が邪魔をして聴き取れないことがある。それが惜しい。

柳家小のぶは、間も無く80歳という老大家だが、初めて聴いたどころか存在さえ知らなかった。えらく真面目な語り口でしかも訥々としている。すごく味のある噺家か、と期待しながら聴いていたけど、結局のところそうでもなかった。この歳まで落語一筋ならもっと巧くていいのではないか。話が行ったり来たりして危ないところもあった。

菊太郎も初聴きだが、これはまだまだ先が長そう。

やはり、トリを務めた市馬が光る。
演目は有名な「寝床」だ。演者によってマクラもエピソードも変わるけど、骨格は一緒だから、結末を含めてよく知っている話だけど、上手が演ればおかしい。
特に最近は文楽を通じて義太夫節の知識が増えてきたので、可笑しみが深くなってきたようで嬉しい。江戸の話を味わうには歌舞伎・文楽はある意味必須の教養だな。
このクラスとなると客席の共感を確認しながら進めて行けるからとても運びが自然で、噺家の作り上げる世界でお客も一緒に楽しむことができる。
とはいえ、少し言い損ないもあったのが残念。

2017-137/♪国立演芸場-13