2014年2月2日日曜日

横浜交響楽団第652回定期演奏会

2014-02-02 @神奈川県立音楽堂


バイオリン:宮﨑美里
指揮:飛永悠佑輝

【新春コンサート】〈音楽の都を巡る⑨ベルリン〉

●C.P.E.バッハ
6つのシンフォニアより 第1番ト長調 Wq182-1

●ベートーベン
バイオリン協奏曲ニ長調 Op.61
<カデンツァ by フリッツ・クライスラー>

交響曲第8番ヘ長調 Op.93

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アンコール
●J.シュトラウスⅡ「美しく青きドナウ」



昨年の10月定期から、常任指揮者の甲賀氏が病のために飛永氏に代わり今回も同様だった。飛永氏の指揮に不満がある訳ではないけど甲賀氏の容態が案じられる。

さて、今日は「音楽の都を巡る」シリーズの最終回で「ベルリン編」。
C.P.E.バッハはJ・S・バッハの次男だ。ヴァイマル(ワイマール)の生まれでベルリンにも長く住んだので「ベルリンのバッハ」 と呼ばれるそうだ。なるほど。それで彼の作品が取り上げられた訳だ。
しかし、ベートーベンとベルリンはどう結びつくのか分からないなあ。

C.P.E.バッハの「シンフォニア」を聴くのは初めてだった。
ハイドンに先行する古典派交響曲のハシリなんだ。そういう意味でとても興味深かったが、演奏は、残念ながら寂しいものだった。いつも1曲めはがっくりくる。まあ、1曲めは指慣らし、唇慣らしで2曲めからが本番と思わなくちゃいけないな。

で、2曲めのベートーベンのヴァイオリン協奏曲は、現金なもので、もう出だしから音が違う。ニ長調という調性は弦楽器には弾きやすいと思う。多少はそのせいもあるかもしれない。

Soloの宮﨑美里さんは、いろんなコンクールで入賞しているがまだ東京藝大の二年生だそうな。才能ある若い人にオーケストラとの協演の機会を作ってあげるということはとても良いことだ。
これが実に巧い。正確で、端正だ。もっとも、もう少し、メリハリある、いわばケレン味のある弾き方でも良かったのではないかと思うけど、まあ、そういう味わいはこれから徐々に身につけてゆくのだろうな。

交響曲第8番。
ベートーベンの交響曲の中ではCDではよく聴く方だけど、生演奏では随分久々に聴いた。今後のコンサートの予定の中にもベートーベンの交響曲は何回も取り上げられるけど、すべて3番以降の奇数番号の曲ばかり。ホンに偶数番は取り上げられない。
しかし、2番はともかく、4番、8番はたまには生で聴いてみたい曲なので、今回横響が取り上げてくれたのは良かった。
少なくとも6番よりは格調高い名曲だと思うのだけどなあ。

♪2014-11/♪県立音楽堂-02