2014年2月15日土曜日

ヤマハ横浜吹奏楽団第12回定期演奏会

2014-02-15日 @神奈川県立音楽堂

山口俊一指揮
ヤマハ横浜吹奏楽団

保科洋:「風紋」
J・スウェアリンゲン:ロマネスク
P・マスカーニ(宍倉晃編):歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」から
和泉宏隆(真島俊夫編):オーメンズ・オブ・ラブ
J・P・スーザ(高橋宏樹編):森のくまさん、スーザに出会った
C・M・ショーンバーグ(M・ピーターズ編):「レ・ミゼラブル」から


すっかり晴れ上がったとはいえ昨日の大雪が道路をシャーベット状態にしており、交通機関もまだ乱れていた。
開場時刻よりは15分位遅れて到着したが、なんと県立音楽堂はガラガラだ。
さもありなん。僕だって、止めようかと思ったくらいだもの。
今日の残雪に来たくとも来れなかった人や、やっぱりやめた、という人が多かったのだろう。
最終的には会場の2割程度?しか席が埋まらなかった。
演奏する側も恐縮して、最初から指揮者による謝罪会見?から始まった。
正指揮者が飛行機の延着で間に合わないので指揮は自分一人でやる。
団員の中にも参加できない者がいる。
演奏できない曲ができた。
直前の練習が十分出来なかった。
第2部に予定していたゲストによる演奏ができなくなった。
等など。

気の毒なのはむしろ彼らの方だ。
この日のために一生懸命練習してきたろうに。


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アマチュアの吹奏楽を聴く機会は少なからずあるが、企業が編成する吹奏楽団は知らないし、それも世界のヤマハが運営するならいかほどの実力だろうかという興味があって、聴きに出かけたが、そうじゃなかった。「ヤマハ吹奏楽団」というのは確かに存在するけど、主にヤマハの本拠地浜松で活動しているらしい。

で、「ヤマハ横浜吹奏楽団」というのは、横浜駅のそばのヤマハ横浜ミュージックスクールの生徒によって構成された楽団だった。
ま、いわば、お稽古教室の発表会のようなものだ。

が、しかし、さすがに大人の集まりだしヤマハを冠するだけあってアマチュアとしてはなかなかの高水準。十分に楽しめた。

近頃はアマチュアでも高価な楽器が使えるようになったこともそのレベルを引き上げている要因の一つだろう。

どの曲も上手だった。
特に、「森のくまさん、スーザに出会った」は楽しい曲だった。
「森のくまさん」のメロディを主体にしながらマーチ王スーザの名曲が次々と巧妙に織り込まれて行くのが、おかしくて楽しい。
「星条旗よ永遠なれ」、「忠誠」や「士官候補生」などはタイトルも思い出せたが、ほかはメロディに覚えがあってもタイトルはすっかり忘れていた。6曲はその場で数えられたが、実際は7曲織り込まれているようだ。
それにしても、スーザのマーチが「森のくまさん」に実によく馴染んでいるのに驚いた。編曲者のアイデアと腕前に脱帽。
どんな曲か興味のある人は、下記のYoutubeで。
でも、ヤマハ横浜吹奏楽団の演奏はこのYoutubeの演奏よりはるかに上手だったことを付記しておこう。


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県立音楽堂は、紅葉坂を登った紅葉ケ丘という小高い場所にある。
この写真は演奏会終了後の帰路なので、すっかり歩道が出来上がっていたが、朝から集まった団員は楽器を持ってまだ積もったままのこの坂の雪と格闘しながら歩いたのだろうな。
「君の前に道はない 君の後ろに道はできる…」ああ、ありがたや。

♪2014-15/♪県立音楽堂-03