2014-01-05 @神奈川県立音楽堂
Pfデュオ:デユオ・グレイス(高橋多佳子&宮谷理香)
金聖響指揮神奈川フィルハーモニー管弦楽団
●サン=サーンス:「動物の謝肉祭」全14曲…2台のピアノと管弦楽版
第 1曲「序奏と獅子王の行進曲」
第 2曲「雌鶏と雄鶏」
第 3曲「騾馬」
第 4曲「亀」
第 5曲「象」
第 6曲「カンガルー」
第 7曲「水族館」
第 8曲「耳の長い登場人物」
第 9曲「森の奥のカッコウ」
第10曲「大きな鳥籠」
第11曲「ピアニスト」
第12曲「化石」
第13曲「白鳥」
第14曲「終曲」
●アンコール
モーツァルト:2台のピアノのためのソナタ(第1楽章)
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●J.シュトラウスⅡ:ウィンナー・ワルツとポルカ集
喜歌劇「こうもり」序曲
狂乱のポルカ
ワルツ「加速」
ポルカ「雷鳴と稲妻」
ワルツ「千夜一夜」
新ピッツィカート・ポルカ
ワルツ「美しく青きドナウ」
●アンコール
J.シュトラウスⅠ:「ラデツキー行進曲」
2014年コンサート事始め。
ニューイヤー・コンサートは数々あれど、これを選んだのは、県立音楽堂が便利ということもあるけど、なんといっても「動物の謝肉祭」を聴きたかったから。
遊び心溢れた名(迷)曲集で、CDではよく聴いているけど生演奏で全曲聴いたことがなかった。
聴くと見るとは大違い、でもないけど、色々発見があって、ますます好きになりそうだ。
もっとも有名な曲は「白鳥」。チェロを始めた動機もこれを弾きたいということにあった…^^;
次に「ピアニスト」、「象」、「水族館」かな。
「ピアニスト」や「化石」が「動物」扱いされているところがおかしい。
今日は神奈川フィルにとっても多分新年の弾き始めだったのだろう。
ニューイヤー・コンサートということで、女性陣は各々カラフルなドレスで登場し、24色クレヨンのごとしで華やかなムードだった。
演奏も素晴らしい出来。
今日はCD用の収録演奏会ということもあるのだろう。
各パートエース級を送り込んだのか、これまでにない豊かでかつピュアなサウンド!
どの場所で聴いても音響の良い音楽堂の面目躍如でもあった。
女性ピアノデュオ「デュオ・グレイス」は知らなかったが、2人ともショパンコンクール入賞者というから技量は申し分ないのだろう。
「動物の謝肉祭」の中の「ピアニスト」は、下手くそなピアニストが「ハノン」のような指使い練習曲を弾いている様子からスタートするのだけど、上手な人が下手に弾く。しかも2人が全然揃っていない!ここがおかしい。
でも、だんだんと腕を上げテンポも2人の息も合うようになってめでたしめでたし。
ピアノデュオだけでアンコールに弾いてくれた曲は知らない曲だった。
モーツァルトの作であることは一聴瞭然だけど、2台のピアノのための作品に心覚えがない。
終演後、会場を出る時に、彼女たちもお客さまの見送りに立っていたので直接聞いてみた。
するとやはりモーツァルトで「2台のピアノのためのソナタ」です、と教えてくれた。
音楽堂のコンサートのとても寛げる雰囲気がうれしい。
ワルツ、ポルカもほとんど馴染みの曲ばかりで楽しめた。
最後にオーケストラのアンコール。
多分、こう来るだろうと思っていたよ。
ニューイヤー・コンサートのお約束みたいな、ヨハン・シュトラウスⅠ世の「ラデッキー行進曲」をお客さまも手拍子で盛り上がって満喫した。金聖響はなかなかの役者でもあるなあ。
♪2014-01/♪県立音楽堂-01