2024年1月19日金曜日

令和6年国立劇場初春歌舞伎公演

2024-01-19 @新国立劇場



文耕堂・長谷川千四=作
●梶原平三誉石切  13:00-14:20
(かじわらへいぞうほまれのいしきり)
一幕 「鶴ヶ岡八幡社頭の場」

竹田出雲=作
●芦屋道満大内鑑  14:45-15:50
(あしやどうまんおおうちかがみ)
一幕三場 「-葛の葉-」

●勢獅子門出初台  16:15-16:50
(きおいじしかどでのはつだい)
 常磐津連中

『梶原平三誉石切』
梶原平三景時⇒尾上菊之助
大庭三郎景親⇒坂東彦三郎
六郎太夫娘梢⇒中村梅枝
俣野五郎景久⇒中村萬太郎
梶原方大名⇒市村竹松
梶原方大名⇒市村光
青貝師六郎太夫⇒嵐橘三郎
囚人剣菱吞助⇒片岡亀蔵
ほか

『芦屋道満大内鑑―葛の葉―』
女房葛の葉/葛の葉姫⇒中村梅枝
信田庄司⇒河原崎権十郎
庄司妻柵⇒市村萬次郎
安倍保名⇒中村時蔵
ほか

『勢獅子門出初台』
鳶頭音羽の菊五郎⇒尾上菊五郎
鳶頭鶴吉⇒尾上菊之助
鳶頭亀吉⇒坂東彦三郎
芸者お梅⇒中村梅枝
鳶頭萬吉⇒中村萬太郎
手古舞おゆう/若い者勇吉⇒坂東亀三郎
手古舞おふみ/若い者文吉⇒尾上丑之助
手古舞おひで/若い者新吉⇒尾上眞秀
手古舞おせい/若い者清吉⇒小川大晴
世話人松島屋亀蔵⇒片岡亀蔵
世話人山崎屋権十郎⇒河原崎権十郎
芸者お橘⇒市村萬次郎
芸者お時⇒中村時蔵
ほか



昨秋から漂流する国立劇場。
毎年正月公演は菊五郎劇団。派手なスペクタクル歌舞伎が真骨頂だったが、今年は新国立中劇場から。

間口も奥行きも狭く花道はないも同然。が、そのハンデを感じさせない豪華な舞台。
尤も、従来の通し上演は諦めたか、1公演3本立て。歌舞伎座風になってきた。

これが今後6年も続くと歌舞伎が変質してしまうのではないかと心配。

出し物はいずれも1時間前後。休憩込み約4時間。
出ずっぱりの梅枝に感心。
一方、座頭の菊五郎は最後の演目にちょこっと顔を見せただけ。
世代交代を印象付けた。


「梶原平三誉石切」では、菊之助が景時を初役で、岳父吉右衛門の型で演じたが、後半の滑稽味が出てからの芝居はもう吉右衛門そっくり!
だが、板に付いている風ではなく何だか違和感も残った。

菊五郎、その子菊之助、その子丑之助くん、菊之助の姉の子の眞秀くんと音羽屋親子3代4人が華々しくも賑やかでヨシ!

富司純子、寺島しのぶも幕間の客席まで入って贔屓筋に大サービス。

晴れやかな初春歌舞伎ではあった。

♪2024-009/♪新国立劇場-02