2020-12-26@みなとみらいホール
セバスティアン・ヴァイグレ:指揮
読売日本交響楽団
合唱:新国立劇場合唱団
ソプラノ:森谷真理
メゾ・ソプラノ:ターニャ=アリアーネ.バウムガルトナー
テノール:AJ.グルッカート
バリトン:大沼徹
ベートーベン:交響曲第9番ニ短調「合唱付き」op.125
映画は最初の10分間が勝負だというが、音楽の場合は最初の2小節だと思う。ここで惹き込まれないとその後なかなかシンパシーを感じられない。
弦の編成は10型(Vn1⇒10、Vn2⇒8、Va⇒6、Vc⇒5、Cb⇒4)だが、迫力不足は編成が小さいせいではない。
管楽器にも力がない。
時に読響吹奏楽団かと思わせるようなブラスの咆哮はどこに?
全体としてパンチがない。
えらく穏やかな音楽になっている。
終楽章低弦のレシタティーヴォもVcはヤニを飛ばしてくれ!
3/2に拍子が変わり低弦とバストロンボーンのユニゾンに合唱が重なるところこそバストロの聴かせどころなのに品が良すぎる。
ホルンはとても良かったけど。
ま、ともかく、全体に弱々しい。
読響にとって今日は今月5回目の「第九」でその間に大阪公演も。
これじゃお疲れだろう。
帰りにスタッフに「みんな疲れてたね」と声を掛けたら「明日も所沢です」と。
毎年、N響と並んで期待の読響だが、今年は残念だった。
評点75点
♪2020-099/♪みなとみらいホール-31備考:
弦の編成:10-8-6-5-4
合唱:女声24/男声16
演奏時間正味:68分14秒
3-4楽章は半呼吸