2020-12-01 @みなとみらいホール
①Pf坂原菫礼*
②ポローニア弦楽四重奏団(東亮汰*、岸菜月、小林未歩、堀内優里)
③Vc泉優志*/Pf海野春絵
ベートーベン:
①ピアノ・ソナタ第8番ハ短調「悲愴」Op13
②弦楽四重奏曲第10番変ホ長調「ハープ」Op74
③チェロソナタ第5番 Op102-2
といっても、実演は4時間弱で各公演から次の公演までの待ち時間が2回合わせて5時間弱。この時間の有効活用が課題だ。
1回目の待ち時間は横浜市新庁舎経由馬車道で遅い昼食。
2回目は日も暮れたので夜景を楽しみながら大桟橋まで。
なんだかんだで2万2千歩。
ウォーキングの今年の最長不倒記録に。
ハマのJack47回定期は、ベートーベンの器楽ソナタと弦楽四重奏曲。
愛称等題名を持つ作品と各分野の最後の作品を集めて全8曲。
公演ごとの感想は手間だから省略。
全体を通して、ベートーベンの魅力を痛感した。
今年は誕生250年ということでベートーベンを聴く機会が多いが、構造がシンプルな器楽ソナタや室内楽にこそベートーベンの真髄に触れられるような気がする。
ハマのJackは若手演奏家を発掘し、発表の場を用意して育成しているが、その若手たちの素晴らしいこと。3人の若手ピアニストの力強いタッチに自信が溢れていた。
いつも音の良いホールだけど、とりわけ、今日のピアノの響きは素晴らしく、<音階>の演奏だとしても楽しめたと思う(なことないけど。よく整音されたグランドピアノの音に聴き惚れていた。)。
チェロもよく鳴り響いた。音は硬質だが、これは楽器のせいだろう。ヤニを飛ばすようなガリガリ音も魅力的だった。
中でも東亮汰くん(第1バイオリン)を中心にしたポローニア弦楽四重奏団の達者なことには実に驚いた。
4日前に前橋カルテット(前橋汀子・久保田巧・川本嘉子・北本秀樹)というベテランの演奏を聴いたばかりだったが、4人が息を合わせるアンサンブルの妙は負けず劣らずに伝わってきた。
注目して、機会があれば今後も聴いてゆきたい。
残念なことは、これだけ盛りだくさんの、魅力的なプログラムであるにもかかわらず、お客さんが非常に少なかったことだ。
1、2部は平日の日中だから少ないのは分かるが3部は19時半の開演だから、もう少し集まっても良さそうなものだ。2千円だし。
これが横浜のレベルか、と思い悲しかったよ。
♪2020-088/♪みなとみらいホール-23