2014年8月4日月曜日

フェスタサマーミューザ:神奈川フィルハーモニー管弦楽団

2014-08-04 @ミューザ川崎シンフォニーホール



川瀬賢太郎:指揮
石田泰尚(ソロ・コンサートマスター)
神奈川フィルハーモニー管弦楽団

バーンスタイン:序曲「キャンディード」
アンダーソン:
 トランペット吹きの休日
 クラリネット・キャンディ
 ワルツィング・キャット
 舞踏会の美女
J.ウィリアムズ:組曲「スターウォーズ」
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アンコール
ナイジェル・ヘス:「ラヴェンダーの咲く庭で」からテーマ曲(バイオリンソロは石田泰尚)



「フェスタサマーミューザ」の、僕にとっては2日め。
地元神奈川フィルの出番だ。

今日の目当ては、組曲「スター・ウォーズ」。
でも、ほかにもあれこれ楽しむことができた。

「フェスタサマーミューザ」シリーズはチケットがとても安価。
シーズンオフならではの興行だ。
で、今日は、めったに買わないS席、それもほとんど理想的?な場所を確保していた(だいぶ前に買ったので覚えていなかった。)。

とは言っても、何が理想的なのかはとても難しい。
コンサートホールによって異なるし、何より、自分の趣味によると思うが、その趣味も怪しい。

ともかくも、一度、ミューザの1階のセンター of センターで聴いてみたいと思っていたので、叶えられてとりあえず満足。

ホールの音響効果については、微妙なところまでは分からないけど、今日の場所が一つの基準になるのだろう。
さすれば、やはり、このホールは演奏家にとっても良いホールらしいけど、観客にとっても間違いなく良いホールだと思った。


S席で聴いてもB席で聴いても「格別」の違いはなかった。
ただし、「微妙」な違いはある。それがなくちゃ、クラシファイの意味が無いもの。
そんな程度だ。
そんな程度で収まるからこそ、名コンサートホールと言われるのだろう。


常任指揮者川瀬賢太郎とミューザの組合せは、東響の定期演奏会で既に聴いているが、手勢神奈川フィルを率いてのミューザは今日がデビューコンサートであった。
それもあってか、コンマスはソロ・コンマスの石田泰尚であり、気がつく限りチェロ、第2バイオリン、ホルンもそれぞれ首席が出揃っていた。
この顔ぶれに神奈川フィルの気合を感じた。
在京10オーケストラが日替わり競演する「フェスタサマーミューザ」効果かも知れない。

前半のルロイ・アンダーソンの作品集は、金管、木管の名人芸(タイプライターの名人芸もあり!)がとて軽やかに楽しめた。

そして、後半の組曲「スターウォーズ」。
生で聴いたのは(多分)初めて。
期待どおりで、CDではとうてい味わえない繊細な弦、迫力のあるブラスの咆哮、荒々しい打楽器群の演奏に、次々と映画のシーンが思い出された。

映画「スターウォーズ」(epⅣ)が公開されたのは78年だというからもう36年も昔のことだけど、初めて映画館で観たときの興奮はいまも忘れ難い。それから、何度となく観ているが、あまりにも繰り返し観ているので批判能力をなくしている。
まあ、映画の出来はともかくとして、J.ウィリアムズの存在を知ったのは、その半年ほど前に公開されたスピルバーグの「未知との遭遇」の作曲者としてであったが、音楽の出来は断然「スターウォーズ」の方が素晴らしい。



アンコールでは管弦楽伴奏でコンマスの石田泰尚がバイオリンソロを弾いた。曲名は出てこなかったが聴いたような曲だと思った。
帰宅後調べたら、浅田真央や鈴木明子などがスケートの伴奏音楽として使っている曲で、イギリス映画の主題曲だった。
石田のあんちゃんとも思えない可愛らしい選曲で終わって照れくさそうにしているのが一興だった。




♪2014-75/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-08