2014年3月8日土曜日

神奈川フィル フレッシュ・コンサート Vol.8 ウィーン古典派の名曲に挑む若き俊英たち

2014-03-08 @県立音楽堂
小林美樹(バイオリン)
佐藤麻理(ピアノ)
指揮:杉本優
神奈川フィルハーモニー管弦楽団

モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」
ベートーベン/ピアノ協奏曲第4番
ベートーベン/交響曲第4番

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今日の音楽堂は文字どおりの満席だった。一つの空席も見当たらなかったが、どうやら格安に設定されたシニア料金のせいではなかったか。周りを見回してもご同輩の多いこと。
ご同輩が多くなると休憩時間のトイレが男子用も行列で、とくに今日はかつて見たことがない長さだ!
写真を撮りたかったけどヘンなやつと思われるに違いないからやめたけど。

敬老コンサートみたいだったけど、プログラムはフレッシュ・コンサートで、神奈川県ゆかりの若手指揮者とソリストによる馴染みの名曲が並んでいた。こういう独墺の古典派ないしロマン派の音楽は何を聴いてもまず間違いがない。楽しめる。

今日は、昼間に音楽堂の近くの青少年センターで「建築と音楽」の話を聞いた(つまらなかったけど)こともあり、音楽堂の響について関心を持ちながら聴いてみたが、やはり、音響はとてもソリッドだ。

この音が弦楽合奏には輪郭をピシっと決めて良い感じだが、ピアノにはどうかと思った。残響の長いホールで聴くようなまろやかなキラキラ感が少ない。
しかし、年初に同じホール、同じオケでピアノと管弦楽を聴いているが、そんな感じを受けなかったのは、やはり聴く場所の違いかもしれない。
今日は前から11列目だったのでまるでタッチの音まで聴こえるような明瞭さだが潤いに乏しい。次回ピアノ協奏曲でも聴く機会があれば思い切り後ろの席を選んでみよう。

指揮者とソリストはプロデビューして間もない人たちだけど、いずれも現在ウィーン留学中ということだった。
音を外したり指揮台から転げ落ちたりすりゃ、あ・下手!と思うけど、そんなこともないので(気がつかないのかも)、堂々たる技量だと思う。

特に、若干23歳の指揮者杉本くんには驚いた。大柄なこともあり、背中をみている限りベテラン指揮者のような自信に満ちた指揮ぶりだった。自分より年かさばかりの集団を意のままに動かすには何より音楽性が第一としても魅力的な人間性も備えていなくては大成できないだろう。あの笑顔にはその魅力があると思ったよ。


♪2014-19♪県立音楽堂-06