2024-03-01 @新国立劇場
【指揮】ジョナサン・ストックハマー
【演出・演技指導】シュテファン・グレーグラー
【照明】鈴木武人
【音響】仲田竜太
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
合唱:武蔵野音楽大学
【ド・ラ・フォルス侯爵】佐藤克彦(第24期)
【ブランシュ】冨永春菜(第25期)
【騎士】城宏憲(第10期修了)
【マダム・ド・クロワシー】前島眞奈美(第24期)
【マダム・リドワーヌ】大髙レナ(第24期)
【マリー修道女長】大城みなみ(第24期)
【コンスタンス修道女】渡邊美沙季(第26期)
【ジャンヌ修道女】小林紗季子(第9期修了)
【マチルド修道女】一條翠葉(第20期修了)
【司祭】永尾渓一郎(第25期)
【第一の人民委員】水野優(第19期修了)
【第二の人民委員/ティエリー】松浦宗梧(第25期)
【ジャヴリノ/看守】中尾奎五(第26期)
【役人】長冨将士(第24期)
【修道女たち】
アンヌ修道女:河田まりか(第23期修了)
ジェラール修道女:斉藤真歩(第20期修了)
ほか
新国立劇場オペラ研修所 修了公演
【作曲】フランシス・プーランク
【台本】ジョルジュ・ベルナノス
「カルメル会修道女の対話」
予定上演時間:
約2時間55分
第1幕全4場&第2幕1〜2場 80分
休憩 25分
第2幕3場〜4場&第3幕全4場 70分
MET Live Viewingとその後のWOWOW放映だけしか鑑賞経験がなく、今回初めての生舞台に当たってその録画を観直して出かけたが、やはりMETの舞台の凄さを再認識することになったのは、やむを得ないね。
オペラ研修所の修了公演だから世界水準の歌手は出ていないし、舞台美術も洗練されていなかった。
登場する歌手たちの実年齢が皆んな近い上に修道女の制服だし、顔はベールみたいなので覆っているので誰が誰やら判別が難しい。前から4列目と言う絶好の席でありながら幕毎・場毎にヒロインを確認しなければならなかった。
暗い話で、それも疑問だらけで、なかなか入ってゆけない。
そしてラストシーン。
これだけはMETの演出よりある意味では凄かった。
ひとりずつギロチンが落ちる時の不気味な金属音にそれこそ身震いがしてしまった(音響スタッフが一人一人に合わせて誂えたのだそうだ。)。
帰宅後、口直しにMET版のディスクを回したが、衝撃のラストは新国版ほど残酷ではないし、むしろ信仰に殉ずる乙女たちの哀れさが胸を打った。
比べてはならないものと比べてしまったが、研修生はよくやったのかも。
難しい歌はなかったように思ったが、フランス語にラテン語を操りつつ終始緊張感のみなぎる3時間を歌い切ったのは上出来なのかもしれない。
♪2024-033/♪新国立劇場-05