2021-05-15 @ミューザ川崎シンフォニーホール
大植英次:指揮
東京交響楽団
北村朋幹:ピアノ*
北村朋幹:ピアノ*
武満徹:鳥は星形の庭に降りる
バルトーク:ピアノ協奏曲第1番 Sz. 83*
ブラームス:交響曲第2番ニ長調 op. 73
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ショパン:マズルカ第27番ホ短調 作品41-2*
東響とは7年ぶりらしい。ノットの代役ではなく彼の得意な音楽を聴きたかったが。
2年ぶりに尊顔を拝したが、その睨みつけるような顔付きにエネルギーが充満している。東響も彼の気合いに応えて熱演した。
疑問があったのは、バルトークのピアノ協奏曲だ。
ノットの好みらしく、以前、彼の指揮で川崎定期でも聴いたが、その時、Pfの屋根は客席に反響するように開いていた…はず。もしそうでなかったら、奇異に感じたはずだから。
しかし、今回は取り払われていた。
ということは、大植の指示によるのではないか。
しかし、屋根の抜けたピアノの音は、P席等舞台周りの席にとっては聴きやすかったかもしれないが、正面席には不都合だ。
音がオケに埋もれがちだった。その意図不明。
とはいえ、メインのブラームス交響曲第2番。これは良かった。弦がよく鳴ること。特に低弦が美しい。
かつて大植+日フィルの「新世界」を聴いた時のような驚きではなく、とても聴き馴染んだ素直な音楽作りだったと思うが、丹念にリハをしたのか、大植のエネルギーがオケに伝染したか、毛細血管にまで気合が行き届いているような生命力を感じた。
♪2021-045/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-08