2021-02-13 @サントリーホール
下野竜也:指揮
NHK交響楽団
ピアノ:清水和音*
シューマン:序曲「メッシーナの花嫁」作品100
ベートーベン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 作品73「皇帝」*
シューマン:交響曲第3番変ホ長調 作品97「ライン」
指揮はPヤルヴィの代役で下野竜也。
3曲はいずれも♭3つの調性で繋がっていると解説あるも、聴き分ける耳を持たぬ身には後付けの説明のように思える。
むしろ、ベト「皇帝」ではなくシューマンのピアノ協奏曲でシューマン漬けにしてほしかった。
しかし、「皇帝」が始まってみると、今日のサントリーホールのスタインウェイの良く鳴ること!
こんなにコロコロ明るい音が響くのは珍しい。
で、初めの不満は影を潜め、「皇帝」も十分楽しめた。
綺麗な音を聴くともう音階だけでも聴いていたいようにさえ思う。
放送ではしっかり聴こえるだろうが生ではやむを得ない。
そんな事情もあって、これは弦12型の小編成。
「皇帝」を挟む形の序曲と「ライン」は弦14型。
ナマ「ライン」は久しぶりで前回が16年11月のN響A。
この時はマンフレッド序曲、ピアノ協奏曲、と全作シューマンだった。
4年強の久しぶりだった。
もちろん好きな曲なので、CDなどでは時々聴いているが、冒頭の3/4拍子の取りにくいこと。ヘミオラって技法だろうか?今回も頭の中でタクトを振ってみたが長くは続かず。
しかし、このリズムの躍動感がとてもキャッチーでいい。
2楽章の牧歌的な親しみやすい旋律。
箸休めみたいな3楽章。
落ち着いた4楽章。
「いきいきと」で始まった音楽が最後に5楽章「いきいきと」に回帰して、シューマンにこんな幸福な時期があったのだと思うと感動してしまうよ。
N響の合奏力も良し!
♪2021-013/♪サントリーホール-03