2019-01-12 @みなとみらいホール
下野竜也:指揮
日本フィルハーモニー交響楽団
三浦文彰:バイオリン*
ヨナタン・ローゼマン:チェロ*
ベートーベン:《プロメテウスの創造物》序曲 op.43
ブラームス:バイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 op.102*
ドボルザーク:交響曲第9番ホ短調 op.95《新世界から》
-----アンコール-----
我が母の教え給いし歌(管弦楽編曲版)
ベートーベン「プロメテウスの創造物」序曲。
冒頭の管・弦・打の強奏5連発が見事に美しくてその瞬間に既に引き込まれた。
激しさの中にも甘さが香り立つ心地良さ。音楽なんか二の次でこの響さえ聴けたら管弦楽を聴く喜びの大半を味わえる。
「音」を「楽しむ」という「音楽」の原点に納得する。
日フィルの腕もあろうが、みなとみらいホールの豊かな響のなせる技だ。先日のサントリーでの都響B定期もここで聴きたかったと思ったよ。
ブラームスW協奏曲は、ブラームス大好き人間にも捉えどころのない苦手曲だが、2人の独奏が明瞭で、彼らを追っておればこういう音楽なんだと輪郭が掴み易かった。
カーテンコールの若手2人の挙動が物言わぬ漫才コンビのようで微笑ましい。
メインの「新世界」には驚かされた。
聴き慣れた曲なのに、第1楽章提示部の繰り返しを含め、ところどころ聴き慣れぬ節回しが。
終演後日フィルの人に尋ねたら、今日のスコアは指揮者の下野バージョンだそうだ。彼の研究成果が今日の演奏に結集していた訳だ。その熱意と期待に応えて日フィルも上出来なり。
♪2019-003/♪みなとみらいホール-01