2014年6月27日金曜日

神奈川フィルハーモニー管弦楽団第300回定期演奏会

2014-06-27  @みなとみらいホール


秦茂子(ソプラノ)
藤井美雪(アルト)
川瀬賢太郎(常任指揮者)
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
合唱団:神奈川フィル合唱団

マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」
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神奈川フィルみなとみらい定期演奏会の第300回という節目のコンサートで、取り上げられたのは、いかにもという感じの大曲。

プログラムには演奏(予定)時間85分と書いてある(手持ちのCDは1時間29分)。
とにかく、長い。当然休憩なしだ。

さて、「復活」はまずオーケストラが大編成なので、みなとみらいホールの大きな舞台でも手狭で、演奏者たちは舞台から零れ落ちそうなくらいだ。
ソプラノ・アルトのソリストは舞台上に立ったが、大合唱団の並ぶ場所がない。
そこで、舞台後方の観客席がすべて合唱団に占領されてしまった。

僕の神奈川フィルみなとみらい定期での指定席はこのP席なので、追い出されてしまった訳だけど、もちろん席はちゃんと確保してくれて、おまけにS席に取り替えてもらえた。
とはいえ、オケとの距離感はP席とほとんど変わらない。何しろ前から4列目だったから。

コンマスの正面。お陰で神奈川フィルのマドンナ(第2バイオリン首席)がコンマスに隠れて見えないという難点はあったが。



しかし、お陰で近代管弦楽とはこれだっ!と言わんばかりの強烈なサウンドを体験できた。冒頭のチェロが脂(ヤニ)を飛ばしてガリガリ弾きまくるのがアドレナリンを誘発する。

「復活」をナマで聴くのは(たぶん)2回めだが、初回(か前回か怪しい)が8年前で、その頃はマーラーには興味がなかったからか、日記には「復活」を聴いたということしか書いてない。
あまり感ずるものが無かったらしい。もったいないことをしたものだ。

しかし、今回は、マーラーをはっきりと見直した(とは横柄な!)。
巷間確立されている交響曲作家としての魅力は確かに、そして素直に聴き取った(ブルックナーとマーラーについてはかねてから屈折した思いがあり、いずれ整理してみたいと思うけど、なかなかその時間(能力)がない。)。


とにかく、今回の演奏会ではっきりしたことは、残念ながらマーラーやブルックナーはナマで聴かなくちゃ凡庸な耳には彼らの意図した音楽を聴き取ることができないということだ。

記念演奏会ということもあるだろうし、常任指揮者川瀬賢太郎氏にとって、就任以来指揮する最大規模で最長の作品ということもあるだろう。指揮者もオケのメンバーも気合が入っていた。
間近にコンマス(石田泰尚)を見ていたからその入魂ぶりは凄まじいものを感じたよ。


8年前の記憶は引き出せないけど、今回の「復活」は忘れられないものになると思う。

♪2014-63/♪ @みなとみらいホール-25