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2026年10月7日水曜日

新国立劇場オペラ「イタリアのトルコ人」<新制作>

2026-10-07 @新国立劇場



指揮:アレッサンドロ・ボナート
演出/衣裳:ロラン・ペリー
美術:シャンタル・トマ
照明:ジョエル・アダム
演出補:クリスティアン・レート
舞台監督:髙橋尚史

合唱⇒新国立劇場合唱団
管弦楽⇒東京フィルハーモニー交響楽団

セリム⇒アレハンドロ・バリニャス・ビエイテス
ドンナ・フィオリッラ⇒クラウディア・ムスキオ
(夢遊病の女:アミーナ)
ドン・ジェローニオ⇒パオロ・ボルドーニャ
(セビリアの理髪師:バルトロ)
ドン・ナルチーゾ⇒ルジル・ガティン
詩人プロスドーチモ⇒ブルーノ・タッディア
(蝶々夫人:シャープレス)
ザイダ⇒但馬由香
アルバザール⇒山本康寛

( )は過去の新国立劇場出演作

ロッシーニ:イタリアのトルコ人<新制作>
全2幕〈イタリア語上演/日本語及び英語字幕付〉

予定上演時間 約3時間
 第Ⅰ幕 85分
  休憩 25分
 第Ⅱ幕 70分



生で観るロッシーニの作品は「セビリア〜」に偏っているが、面白さで言えば「ランスへの旅」が一番で、「オテッロ」や「チェネレントラ」が続く。
今季幕開けの「イタリアのトルコ人」は放映・ビデオを含めて初めての作品だった。
新国でも初めてだそうだ。

これが傑作だった。「ランス〜」は2位に降格。
こんな面白い作品にこれまで巡り会えなかったのが残念。

2組の男女の恋の鞘当てだが、軽い話の割には、全2幕で休憩込み3時間と結構長い。でも、退屈はしない。

音楽は、まあ、いかにもロッシーニという感じで、軽快そのもの。早口曲芸みたいな、ベルカントの連射だ。
傑作なのは、よく練られた台本(喜劇作家がその場で作り上げていく仕掛け)、登場人物がそれぞれに魅力的で、ユーモラスだ。

演出面では、40年代末〜にイタリア女性の間で大流行したというフォト・ノベル(漫画の絵が写真)というものにこだわって、その安っぽい娯楽本の世界の出来事のようにも取れる舞台造りだが、日本人には縁のない世界だから、無理やりのこじつけとしかとれない。演出家の自己満足だ。

しかし、それでも気にならない位、登場人物に魅力があり、音楽が初めてでも昔から聴いている風な自然さ。
いや〜、よくできたオペラだ。僕の狭い経験ではロッシーニの最高傑作。


♪2026-105/♪新国立劇場-17