2025-04-26 @みなとみらいホール
沼尻竜典:指揮
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
上森祥平:チェロ(神奈川フィル首席)*
グラジナ・バツェヴィチ:弦楽オーケストラのための協奏曲
ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番変ホ長調 作品107*
ショスタコーヴィチ:交響曲第12番ニ短調 作品112「1917年」
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ブリテン:無伴奏チェロ組第2番から「チャッコーナ(シャコンヌ)」*
Gバツェヴィチって、これまでEncピースしか聴いたことなし。でも、冒頭の弦のユニゾンが実に美して、今日の神奈川フィルの弦はいいかも…と思いながら聴いていたら、いつまで経っても管打が入ってこない。それもそのはず、舞台に奏者がおらん。弦楽オケのための作品だった。
終始、破綻なく、良い響きで、初聴きでも、抵抗感なく楽しめた。
Vc協1番は、ショスタコの全作品中でもトップに揚げたいくらい大好物。それだけになかなか満足した覚えがないけど、協奏曲のソリストとしては初めて聴く上森翔平のチェロはとても心地良かった。欲を言えば、もう少し、低弦など、ゴリ〜というような力強さが欲しかったけど、小ホールで聴くかぶりつき室内楽のようにはいかんのだろうな。
メインのショスタコ12番。これは多分生で聴くのは2度目。
前回が7年ほど前で、なんの印象も残っていなかったが、これも冒頭低弦の強奏がきれいでインパクトがあって、ずるずる引き込まれてしまった。終わってみると、これって全4楽章なのにすべて続けて演奏されるんだ。
何だか、騙されたように腑に落ちないモヤモヤ感あり。
全部アタッカで繋がっているのか。なら、最初から単一楽章で書けば良いのではないか?
ま、演奏は良かった。弦に破綻がなかった。