2025年1月30日木曜日

ランチタイムコンサート〜音楽史の旅 2024年⑤ 〜ピアノトリオで味わうチャイコフスキーのバレエ音楽〜

2025-01-30 @かなっくホール



倉田莉奈:ピアノ
ビルマン聡平:バイオリン
弘田徹:チェロ

チャイコフスキー:
●「眠れる森の美女」から
 <ワルツ>
●「白鳥の湖」から
 <情景>
 <4羽の白鳥の踊り>
●組曲「くるみ割り人形」弦楽三重奏版
 第1曲 小序曲
 第2曲 行進曲
 第3曲 こんぺべい糠の踊り
 第4曲 トレパック
 第5曲 アラビアの踊り
 第6曲 中国の踊り
 第7曲 あし笛の踊り
 第8曲 花のワルツ
--------------------------
チャイコフスキー :アンダンテ・カンタービレ



◀️感想省略▶️



♪2025-018/♪かなっくホール-08

2025年1月29日水曜日

新国立劇場オペラ「さまよえるオランダ人」

2025-01-29 @新国立劇場



【指揮】マルク・アルブレヒト
【演出】マティアス・フォン・シュテークマン
【美術】堀尾幸男
【衣裳】ひびのこづえ
【照明】磯野 睦
【再演演出】澤田康子
【舞台監督】髙橋尚史

【合唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京交響楽団

ダーラント⇒松位浩
ゼンタ⇒エリザベート・ストリッド
エリック⇒ジョナサン・ストートン
マリー⇒金子美香
舵手⇒伊藤達人
オランダ人⇒河野鉄平(エフゲニー・ニキティンの代役)

リヒャルト・ワーグナー:
歌劇「さまよえるオランダ人」
全3幕〈ドイツ語上演/日本語及び英語字幕付〉

予定上演時間:約2時間45分
第Ⅰ幕
 55分
 --休憩25分--
第Ⅱ・Ⅲ幕
 85分





新国立劇場の前回「オランダ人」は3年前で、コロナのピークのために海外勢は全員降りて日本人だけになった。
今回《舞台》でマリーを歌った金子美香は、前回は同じ役の
代役の声役?で《舞台袖》で歌った(鑑賞日)。…なんてこった!
もう1人前回と同じ役を歌ったのがやはり代役だったオランダ人役の河野鉄平だった。
急拵えのキャスト中心だったが、これが良かったな。

今回もカバーから急遽舞台に立つことになった河野鉄平がもはや安心のオランダ人。マスクも濃いめの風貌でよく似合っていたよ。

歌手も合唱も東響も良い出来で、圧倒されるような迫力はないもののまあ、良かったな、と納得。

♪2025-016/♪新国立劇場-03

2025年1月26日日曜日

読売日本交響楽団第139回横浜マチネー名曲シリーズ

2025-01-26 @みなとみらいホール



アラン・ブリバエフ:指揮
読売日本交響楽団
反田恭平:ピアノ*

ボロディン:歌劇「イーゴリ公」から“だったん人の踊り”
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番ト短調 作品16*
プロコフィエフ:バレエ音楽「ロミオとジュリエット」から
モンタギュー家とキャピュレット家@第2組曲第1曲
 少女ジュリエット@第2組曲第2曲
 修道士ローレンス@第2組曲第3曲
 踊り@第2組曲第4曲
 別れの前のロメオとジュリエット@第2組曲第5曲
 ジュリエットの墓の前のロミオ@第2組曲第7曲
 仮面@第1組曲第5曲
 ティボルトの死@第1組曲第7曲
-----------------
ショパン:ラルゴ変ホ長調*





沖澤のどかの代役で指揮をしたアラン・ブリバエフは初聴き。その指揮が良かったからかどうか分からないけど、演奏は3曲とも実に素晴らしい。
大いに満足できたけど、沖澤さんならどんなふうに引っ張ったのだ
ろう?と聴いてみたかったな、という思いもあり。

3曲通じて印象的なのは、読響ブラスの咆哮がよろしい。

ボロディンとロメジュリは弦16型。
一方、プロコPf協2番は12型だったから弦の数は20人も少ない。にもかかわらず管は2本少ないだけ。

この曲はPfの超絶技巧が全編に溢れるような作品で、オケは伴奏型の協奏曲だと言われているようだが、とてもそうとは思えない。
管・弦・打楽の面白さをずっしりと詰め込んで実にエキサイティングだ。ここでもブラスが気を吐く。

過去に何度も聴いているけど、今回初めて面白いと思えた。やはり反田恭平ただモノではないな。

ロメジュリは聴く度に組合わせが違うので、没入しにくい作品ではあるけど、今日の読響のパワフルな演奏は、ともかく、オーケストラを聴く楽しみに溢れていたよ。


♪2025-014/♪みなとみらいホール-04

2025年1月25日土曜日

日本フィルハーモニー交響楽団 第404回横浜定期演奏会

2025-01-25 @みなとみらいホール



藤岡幸夫:指揮
日本フィルハーモニー交響楽団
Cocomi:フルート*

武満徹:組曲《波の盆》
モーツァルト:フルート協奏曲第2番ニ長調 K.314*
ルグラン:交響組曲《シェルブールの雨傘》
-----------------------------
フォーレ:コンクール用小品*





珍しいプログラムだった。
武満の「波の盆」は9年ぶり。まずまず。
Mルグランの「〜雨傘」は初聴き。これが退屈。
組曲と言っても単一楽章で30分。あの超有名な主題が繰り返し繰り返し登場するが、それを繋ぐ旋律に聴き覚えのあるものがないこともあって、全体の構成が掴めず。

モツ:Fl協2番は良かった。
初聴きのソリストCocomiって、鶏の鳴き声みたいな名前だよ。輝かしい音色とは言えないけど健闘。何より、オケが素晴らしい。

この人、N響の神田寛明の弟子らしいが、前回この曲を聴いたのは、23年のN響定期で、Flは神田寛明だった。
それで、今回選曲したのかもしれないが、その時の弦の編成が8+6+5+4+2で驚いたことを覚えている。
それが、今日は、師匠を上回る(下回る?)さらに小さい8-6-4-3-2という超小型。

しかし、その乾いたような透明感がとても美しくてモーツァルトの時代は、このような響だったのかもなと思いながら楽しんだ。

♪2025-013/♪みなとみらいホール-03

神奈川フィルハーモニー管弦楽団 特別演奏会 第19回フレッシュ・コンサート 未来を奏でる新星たち

2025-01-25 @県立音楽堂



高井優希:指揮
神奈川フィルハーモニー交響楽団
バイオリン:郡司菜月*
ピアノ:山縣美季**
(指揮:高井優希)

シューベルト:劇付随音楽「魔法の竪琴」序曲 D644(ロザムンデ序曲)
メンデルスゾーン:バイオリン協奏曲ホ短調 Op.64*
ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11**
------------------------------
アレクセイ・イグデスマン:アップルマニア*
ショパン:別れの曲**



◀️感想省略▶️


♪2025-012/♪神奈川県立音楽堂-02


とつかニューイヤーSpecialコンサート2025 〜今年は「10周年スペシャル!」〜

2025-01-15 @さくらプラザホール



遠藤香奈子:Vn
遠藤和歌子:Pf*

1 宮城道雄:春の海
2 山田耕筰:からたちの花
3 パガニーニ:ラ・カンパネッラ
4 ドビュッシー:月の光*
5 メンデルスゾーン:バイオリン協奏曲 ホ短調から第1楽章
6 マスネ:タイスの瞑想曲
7 スペシャルコーナー(3挺のVnの音色当て問題)
8 サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
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9 ドボルザーク:ユーモレスク



◀️感想省略▶️

♪2025-015/♪さくらプラザホール-01

2025年1月24日金曜日

東京都交響楽団 第1015回 定期演奏会Aシリーズ

2025-01-24 @東京文化会館



小泉和裕:指揮
東京都交響楽団
ミシェル・ダルベルト:ピアノ*

フォーレ:組曲「ペレアスとメリザンド」op.80
モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番ハ長調 K.467*
ドビュッシー:交響詩《海》-3つの交響的スケッチ
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ドビュッシー:ベルガマスク組曲第3曲「月の光」*




小泉師の指揮を聴く機会はとても多く、完全記録している2014年から数えたら今日で45回目だった。その前は記録がないけど、記憶ではやはり他の指揮者より多かったように思う。

何を聴いてきたか?
圧倒的にベートーベン、ブラームスを軸にした独音楽で、それに若干、チャイコやドボルザークが加わる程度で、フォーレは2度目。ドビュッシーは何と!初めてだった。

いつも、遊びも外連もない正統派がフランス音楽をどう指揮するのか興味があったが、やはり、特別なことはなくて音楽の王道をゆくという感じだった。

これはこれで良かったが、「海」に関してはもっと派手さがあっても良いのではないかと思うけど…。

モツPf協21番が珍しかった。
生では過去2回しか聴いていない。
オケがあまり取り上げないからだ。

しかし、これが良かった。都響にしては珍しい12型の弦が透明感を保って、そこにピアノがコロコロと乗る感じがいい。
よく聴けば、モツというよりベトのような情感を発見して少し驚いた。

しかし、Encの「月の光」はない方が良かった。
この曲は、文化会館のような大きなホールで聴く音楽ではない。

♪2025-011/♪東京文化会館-01

2025年1月18日土曜日

NHK交響楽団2025回A定期01月公演

2025-01-18 @NHKホール



トゥガン・ソヒエフ:指揮
NHK交響楽団

ショスタコーヴィチ:交響曲第7番ハ長調 作品60「レニングラード」




記録している限りでは3年に1回の割で聴いている。
最近は、ウルバンスキ東響、PヤルヴィN響、沼さん神フィルと続いて最新版が今日のソフィエフN響だ。

過去の3回は、いずれも熱演で、惹き込まれた。

中でもPヤルヴィN響は超特大オケ(弦が何型だったか不明だが、コンバスが10本!だということは記録している。)でありながら緻密なアンサンブルととんでもないダイナミズムでハラハラしながら聴いていたことを覚えている。

今日の午後に、コリヤ・ブラッハー神奈川フィルの超名演を聴いた後というのも比較の上で気の毒だったし、僕自身の体調もイマイチだった(昨日も5時間20分の歌舞伎の後、Pf協奏曲にマラ7=80分という生命を削るようなプログラムだった)ので、好感しているソフィエフには誠に申し訳なかったが、集中力に欠けた。聴く機会が限られた作品なのに残念無念だった。

「眠眠打破」より強力な「強眠打破」のおかげで寝ることはなかったが、音楽の印象は第一声で決まるよ。
もし、ここで引き込まれたら80分間、気持ちを張り詰めることができたかも知れないが、なんか違う…と思った。N響はもっと美しいアンサンブルを聴かせるはずなのに。
その違和感が最後まで付き纏ってしまった。

大きくは、僕の体調がすぐれなかったのが原因だが、N響にも多少責任はあるぞ。部分的には(終楽章の盛上り)N響らしさもあったが、疑問がを打ち消すには至らず。


♪2025-010/♪NHKホール-01

神奈川フィルハーモニー管弦楽団 第401回

2025-01-18 @みなとみらいホール



コリヤ・ブラッハー:指揮とバイオリン
神奈川フィルハーモニー管弦楽団

ベートーベン:バイオリン協奏曲ニ長調 Op.61
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調 Op.64



名前は聞いていたけど初聴きのコリヤ・ブラッハーの弾き振りでベートーベンのVn協奏曲が神奈川フィルのサポート含めて驚きの超名演。

オケは全体に管が控えめで12型の弦楽合奏の雰囲気。
その弦の透明感がそれだけでもずっと聴いていたいような気にさせる(ゲストコンマスは三浦章宏)。

その上にブラッハーの独奏Vnがなんて美しい!
今日はグァルネリかストラドのいずれを使ったのか知らないけど、ホールの響の良さも相まって、協奏曲でありながらこんなに明瞭で明るく埋没しない独奏Vnを聴くのは滅多に無い事だ。
指揮の方も、オケの人心を完全掌握して、両者一体の音楽が気持ち良い。

カデンツァが珍しかった。
ベートーベンはVn協では自らはカデンツァを書いていないが、彼自身が同曲をPf協に編曲した版のカデンツァは書いており、これをさらにシュナイダーハンという人がVn用にアレンジしたものや、バイオリニストのテツラフが編曲したものなどを何度か聴いている。今日は、ティムパニーとのスリリングな駆け引きがあったから、前者のアレンジだろう。


後半、ブラッハーは指揮に徹してチャイコの5番。
弦は14型に。こちらはむしろ管の活躍が目立つ音楽。
こちらも悪くなかったが、前半のベト協の余韻に心奪われていてあまり入ってこなかったよ🙇🏻。すまんこってす。

♪2025-009/♪みなとみらいホール-02

2025年1月17日金曜日

東京シティ・フィル第375回定期演奏会

2025-01-17 @東京オペラシティコンサートホール



高関健:指揮
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
奥井紫麻:ピアノ*(おくいしお)

サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番ト短調 作品22*
マーラー:交響曲第7番ホ短調「夜の歌」
--------------------
ラフマニノフ:前奏曲作品23-2*




奥井紫麻は2回目。前回は2019年でチャイコの3番を弾いた(秋山翁/東響@かるっつ)。この時14歳だった。てことは、今、20歳だ。印象が全然違った。
前回は、教科書どおりみたいで、面白味はなかったが、今回は、しっかりと音楽家になっていたよ。
サン=サーンスの2番は、多分、過去に河村尚子で1度聴いて切り(Pヤルヴィ/N響@NHK)で、すっかり忘れていたが、なかなか馴染みやすく美しい音楽だった。

後半が、もちろん今日のメインだが、演奏時間、実測で80分だ。これだけ長いと普通は1本立てだよ。いやはや長い。

鑑賞記録を確実に付けるようになった約10年で、マーラーの交響曲は本日分も含めて、次のとおり。
1番⇒16
2番⇒  8
3番⇒  5
4番⇒  6
5番⇒  7
6番⇒  7
7番⇒  8
8番⇒  3
9番⇒  5

最もポピュラーな1番「巨人」がダントツに多く、大規模で長尺の3番が少ないのは当然だろう。その他はいずれも5〜8回で優位差はない。

それにしても2番「復活」と並んでこの7番「夜の歌」が同数2番目に多いのは不思議だ。全9曲の中でも最も馴染みにくい作品であるような気がするのに。

まあ、そんなことで、ワクワクするような楽しさはないのだけど、今回は、特に入り込めなかった。
歌えないような断片の楽句が次から次へと登場し、全体の構成感は全く感じられない。それに全体が大袈裟で、やかましい。どうも好きになれないよ。
近頃じゃ、若い頃は好きだった5番でさえときめくことがなくなったものな。

♪2025-008/♪東京オペラシティコンサートホール-01

令和7年国立劇場初春歌舞伎公演

2025-01-17 @新国立劇場



毛谷村六助⇒尾上菊之助
京極内匠⇒坂東彦三郎
一味斎姉娘お園⇒中村時蔵
若党友平/立浪家家臣十時伝五⇒中村萬太郎
立浪家家臣向山三平⇒市村竹松
立浪家家臣 捨川団八⇒市村光
真柴方の若武者⇒坂東亀三郎
真柴方の若武者⇒尾上丑之助
真柴方の若武者⇒尾上眞秀
真柴方の若武者⇒中村梅枝
真柴方の若武者⇒中村種太郎
一味斎孫弥三松⇒中村秀乃介
一味斎妹娘お菊/立浪家家臣 井村六郎⇒上村吉太朗
若党佐五平⇒市村橘太郎
一味斎妻お幸⇒上村吉弥
早川一学/杣斧右衛門⇒片岡亀蔵
衣川弥三左衛門⇒河原崎権十郎
老女福栄⇒市村萬次郎
吉岡一味斎/明智光秀の亡霊⇒中村又五郎
立浪主膳正⇒坂東楽善
真柴大領久吉⇒尾上菊五郎
 ほか


梅野下風・近松保蔵=作
国立劇場文芸研究会=補綴
通し狂言「彦山権現誓助剣」  四幕七場
    (ひこさんごんげんちかいのすけだち)
           国立劇場美術係=美術

発 端 豊前国彦山権現山中の場
序 幕 周防国太守郡家城外の場
    長門国吉岡一味斎屋敷の場
二幕目 山城国小栗栖瓢箪棚の場
三幕目 豊前国彦山杉坂墓所の場
    同  毛谷村六助住家の場
大 詰 豊前国小倉真柴大領久吉本陣の場


23年秋から漂流する国立劇場。
毎年正月公演は菊五郎劇団と決まったおり、派手なスペクタクル歌舞伎が真骨頂だったが、今年は昨年に続き新国立中劇場から。
せめて、新国の中劇場くらいでやってくれないと気分が盛り上がらないが、それでもキャパは少ないし、派手な舞台転換もなく、第一花道が短すぎるしスッポンもない。

昨年は歌舞伎公演を何回やったろう。
僕は、昨年は結局正月公演のみで、全然観にゆかなかった。東京の辺鄙な小屋での公演なんて、観にゆく気が起こらなかったよ。

全く、国立劇場はどうなるのか。

20年近く、あぜくら会員を続けて、余程のことがない限り歌舞伎と文楽の全公演を楽しんできたのに、もうすっかり、気力を失っているよ。

さて、1年ぶりの菊五郎劇団。
「彦山権現誓助剣」は何度も観ているが、いつも大抵は、「杉坂墓所の場」、「六助住家の場」が演じられることが多いが、今回は、通し狂言と銘打ったからには、発端・序幕から大詰めの敵討まで演じられて、なるほど、こういう話だったのか、と得心できたのは収穫だった。

1年ぶりで驚いたことも。なんと時蔵が代替わりしていたよ。4代目梅枝が6代目時蔵を名乗っていたが、先代の時蔵は萬寿になったんだ。この先代時蔵と共に菊五郎劇団の看板だった尾上松緑も今回出演していない。代わりにゾロゾロとちびっ子たちは勢揃い。

菊之助の子供丑之助、寺島しのぶの子供眞秀、4代目種太郎(現4代目歌昇)の子供の5代目種太郎、先代梅枝の子供の5代目梅枝、歌昇の子秀之助、彦三郎の子亀三郎など。

いずれも同年代のちびっ子たちが最終幕で勢揃いをして、まあ、みんな桃太郎みたいで可愛いこと。
正月だし、まあ、こんなふうに華やかでいいのだとは思うけど、幼稚園のお芝居に付き合わされている感も拭えないね。

♪2025-007/♪新国立劇場-02

2025年1月16日木曜日

MUZAランチタイムコンサート 01月 マエストロ・デュオ〜ピアノ連弾&トーク〜

2025-01-16 @ミューザ川崎シンフォニーホール



マエストロ・デュオ 〜ピアノ連弾&トーク〜
 広上淳一
 沼尻竜典

ドビュッシー:『小組曲』から 第1曲「小舟にて」
ドボルザーク:スラブ舞曲 第10番
尾高惇忠:『音の旅』から 第1曲「小さなコラール」
中田喜直 編:『こどものための連弾曲集』から
- きらきら星
- 靴が鳴る
- ゆりかごの歌
- めだかのがっこう
- 汽車は走るよ





この2人が「連弾」ってそれ自体がおかしい。当然「漫談」になると思っていたけど、そのとおりの展開に。

お客もそちらを期待していたけど、それじゃ申し訳ないと思ったか、結構、下手くそな連弾に時間をとってしまった。

沼さんはそこそこの腕前だけど、広上センセ(髭剃っていたよ!)が足を引っ張る。ピアニカで参加すれば良かったのに。
漫談の方も、打ち合わせもなかったようで、放談がふわしかったか。

一番傑作は、広上センセが発見したというプログラムの誤植!言われるまで気が付かなかった。

♪2025-006/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-02

2025年1月14日火曜日

東京都交響楽団 第1014回 定期演奏会Bシリーズ

2025-01-14 @サントリーホール



レナード・スラットキン:指揮
東京都交響楽団
金川真弓:バイオリン*

シンディ・マクティー:弦楽のためのアダージョ(2002)
ウォルトン:バイオリン協奏曲*
ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調 op.27




金川真弓を初めて聴いたのは21年2月の都響との共演だった。鮮烈な印象を受けた。以来、4年間で12回。平均1年に3回も聴くなんてソリストでは最高頻度かも。しかも、うち6回は都響だ。実際の共演はもっと多いかもしれない。

呼吸の合ったコンビだとしても個人的にはウォルトンのVn協は初聴きで、あまり楽しめる音楽ではなかった。
それにサントリーは独奏楽器がイマイチ響いてこない。

しかし、相変わらず、Vn界の弥勒菩薩は佇まいが美しい。

Encを聴きたかった。何度もCCで出入りしたが、遂にやらずじまいだったのは、後に長尺が控えていたからだろうな。

冒頭のシンディ・マクティー「弦楽のためのアダージョ」も初聴きで、穏やかな弦楽Ensだ。さあ、ゆっくり寝てください、と言わんばかりで、そのうち本当に寝てしまったが、不思議なことに終曲の拍手で目が覚めるということは一度も経験していない。必ずその手前で覚醒するのは不思議だが、赤ちゃんは寝ていても音は聴いているようで、大人も同様なのだろう。

そのマクティー夫人も登壇して拍手喝采を受けたが、後で知ったが、この人、ストラッキンの奥さんだとはびっくりした。2人ともずいぶん高齢で結婚したんだ。

マクティーの作品は22年5月のやはり都響AとB(同一プログラム)で聴いているのだけど、その時もVn独奏者として金川真弓が登場しているのは、不思議な偶然。


メインがラフマ交響曲第2番。
3つの交響曲の中でダントツに聴く機会が多い。毎年1回以上聴いている勘定だ。その割になかなか共感できる演奏は少ない。でも今日の演奏は良い方だった。
都響の16型の印象は頗る悪く、うるさい、やかましい、バラバラと感ずることが多いが、スラットキンはこの曲を得意としているとか…。これまでN響としか聴いたことがなかったが、かなり、彫琢を施したか、あまり乱れもなく好首尾だったと思う。

いつも疑問に思い、いまも解けないでいるのは、一番美しい第3楽章の主題の美旋律。あれは、どこか他の曲でそっくりなのを聴いているような気がするが、思い出せない。

♪2025-005/♪サントリーホール-01

2025年1月11日土曜日

神奈川フィル 音楽堂シリーズ第31回

025-01-11 @県立音楽堂



阪田知樹:指揮/ピアノ
神奈川フィルハーモニー交響楽団

阪田知樹:管弦楽のための「肖像」
 神奈川フィル委嘱作品(世界初演)
ベートーベン:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.19
ショパン:ピアノ協奏曲第2番ヘ短調 Op.21
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ラフマニノフ(阪田知樹編):ヴォカリーズ




ほとんど阪田知樹ワンマンショーだった。
自身の作曲による管弦楽作品を自らが指揮し、ベト2番とショパン2番を弾きながら指揮した。Encはラフマの小品だがこれも阪田編曲版だ。

10年前の神フィルFlesh Concertがほぼデビューだったと思うが、その際にもEncは自身編曲ラフマを弾いているし、その後も何回もEncでは編曲ものを披露している。

世界初演!の自作管弦楽曲も、いかにも現代音楽ではあるけど小難しい気取りはなく好感した。

指揮ぶりはまだ板についてない風だが、ピアノの方はますます磨きをかけている。


元々、デッドな響が魅力の音楽堂だが、今日は特に冬の澄み切った空のように、ピーンと引き締まって明瞭な音が、音楽のスケルトンを際立たせた。

小ぶりな弦(12型)はそのまま何も纏わず原音が飛んでくるようで、コロコロ明るく転がるStwとよくマッチしていた。


完売だったそうだ。
いつもの音楽堂定期とは思えない、大勢の女性客で休憩時のトイレの行列は気の毒なくらいだった。男性も珍しく並んでいた。


♪2025-004/♪神奈川県立音楽堂-01