2024-04-27 @みなとみらいホール
横山幸雄:指揮とピアノ
日本フィルハーモニー交響楽団
ショパン:《ドン・ジョヴァン二》の「お手をどうぞ」の主題による変奏曲変ロ長調 Op.2
ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ変ホ長調 Op.22
ショパン:ピアノ協奏曲第2番ヘ短調 Op.21
-----------------
ショパン:12の練習曲 Op.10-12「革命」
ショパン:英雄ポロネーズ
横山幸雄の弾き振りによる全ショパン作品集。
「ドン・ジョヴァ」変奏曲は初聴き。
耳タコの「アン・スピと華麗ポロ」のオケ協奏版は初聴き。
メインはPf協2番。これこそ耳タコの名曲という訳だが、先の2曲も、Encの2曲も含め全曲がピリッとしなかった…のには訳がある。
ピアニストが弾き振りをするといつも、誰でも、どこでも同じだが、ピアノは舞台奥に向かって縦に配置され、奏者は客席にお尻を向けて座る。すると屋根が取り払われて全面オープンの状態だ。2階席の人(特にP席や袖上のバルコニーのお客)にとっては、いつもよりずっとPfの音に迫力があり、粒立ち良く聴こえるだろうけど、1階席では誠に残念な音になってしまう。音の輪郭がぼやけてしまい、塊となって聴こえるので各音の分離が悪く明瞭さを欠く。
オケの中に埋没気味にもなる。
いつもの景色と異なると、オケの音まで何だか頼りない。
最初から最後までピリッとしないコンサートだった。
来年4月にも第2弾が予定されているが、Pfは横を向けて、屋根を上げて欲しい。それでも弾き振りはできるだろうし、コンマスが意を介して協力するだろう。
でないと、せっかくの名人芸が台無しだ。
♪2024-059/♪みなとみらいホール-13