2021-01-03 @NHKホール
広上淳一:指揮
東京フィルハーモニー交響楽団
新国立劇場合唱団/二期会合唱団/藤原歌劇団合唱部■出演
ソプラノ:伊藤晴/大村博美/幸田浩子/砂川涼子/田崎尚美/中村恵理/森麻季/森谷真理
メゾソプラノ:林美智子
テノール:笛田博昭/福井敬/宮里直樹/村上敏明/望月哲也
バリトン:上江隼人
バス:妻屋秀和
ピアノ:反田恭平
■司会
秋元才加
森田洋平アナウンサー
ベートーベン:交響曲第9番ニ短調 作品125「合唱つき」第4楽章から「歓喜の歌」 プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」から「誰も寝てはならぬ」
Tn宮里直樹
ベッリーニ:歌劇「清教徒」から「ラッパの響きが聞こえ」
Br上江隼人、Bs妻屋秀和
ヴェルディ:歌劇「椿姫」から「ああ、そはかの人か~花から花へ」
Sp伊藤晴、Tn宮里直樹
ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」から「あの草を摘みとって」
SP中村恵理
ヴェルディ:歌劇「トロヴァトーレ」から「見よ、恐ろしい火よ」
Sp田崎尚美、Tn笛田博昭
ヴェルディ:歌劇「リゴレット」から「慕わしい人の名は」
Sp幸田浩子
ヴェルディ:歌劇「リゴレット」から 女心の歌「風の中の羽のように」
Tn望月哲也
ヴェルディ:歌劇「リゴレット」から 四重唱「美しい乙女よ」
Sp幸田浩子、Ms林美智子、Tn望月哲也、Br上江隼人
ワーグナー:歌劇「タンホイザー」から 巡礼の合唱「ふるさとよ、また見る野山」
チャイコフスキー(リスト編):歌劇「エフゲーニ・オネーギン」から「ポロネーズ」
Pf反田恭平
シューマン(リスト編)」:献呈
Pf反田恭平
カタラーニ:歌劇「ワリー」から「さようなら、ふるさとの家よ」
Sp田崎尚美
ビゼー:歌劇「カルメン」からハバネラ 「恋は野の鳥」
Ms林美智子、Tn村上敏明
ビゼー:歌劇「カルメン」から 花の歌 「おまえが投げたこの花は」
Tn村上敏明
プッチーニ:歌劇「つばめ」から「ドレッタの夢」
Sp森麻季
プッチーニ:歌劇「マノン・レスコー」から「はなやかに着飾っても」
Sp砂川涼子
グノー:歌劇「ロメオとジュリエット」から ジュリエットのワルツ「私は夢に生きたい」
Sp森谷真理
ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」から「われらの胸に友情を」
Tn笛田博昭、Br上江隼人
プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」から「ある晴れた日に」
Sp大村博美
ジョルダーノ:歌劇「アンドレア・シェニエ」から「ある日、青空をながめて」
Tn福井敬
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」から「親方たちをさげすんではならぬ」
全員(と合唱)
ヨハン・シュトラウス:喜歌劇「こうもり」から「ぶどう酒の燃える流れに」
全員(と合唱)
大晦日の東京のコロナ新規感染者1,300人超えで、危険がいっぱいの東京に行くのは止めようかと思ったが(横浜だって危険がいっぱいなんだけど🥲)、やはり我慢はできぬ。僕には抗体がある!と暗示をかけていざ、NHKホールへと出かけた。
久しぶりのNHKホールだが、これまで以上に警戒厳重で、中に入るのもしっかりSDを保たないと叱られる。
不安を抱えつつのコンサートだが、第1曲(全員で「第九」の「歓喜の歌」)が始まった途端、来て良かった!と思った。
考えてみれば、「歓喜の歌」が昨年の聴き納めだったが、新年の聴き初めも「歓喜の歌」だった。
元気を出すにはもってこいの音楽だ。
そのあとはどの歌もどの歌手も愛おしい。
その一瞬一瞬が宝のようだ。
馴染んだ名曲の釣瓶打ちに癒されるというか、じわじわと幸福感に満たされてゆく。
最後はオペレッタ「こうもり」から”シャンパンの歌”を全員で賑やかに歌って〆たが、その前が「マイスタージンガー」の親方の歌。
「国が滅びても芸術は残る」の趣旨。
ここでは歌がその芸術だ。誠に感無量で聴いた。
帰宅後、録画をざっ~と見たが、最後の最後に1階客席がぼんやり写り無観客ではないこと、拍手はウィーン・フィルのニューイヤーコンサートのようにオンラインではなくお客がその場で手を打っているという事が分かる。
しかし、そこに至る迄は、客席は見事なくらい映らないので、今時観客入れて開催するのか!という批判に気を使ったのかと思った。少なくとも昨年は客席がもっと鮮明に映ったし、1階席前方にいたみつばち先生の薄くなった頭頂部を確認できた。
でも、よく開催してくれたよ。
同じ場所で3日前の「紅白」は無観客だったし(見てないけど)。
関係者のひとかたならぬ苦労があったのだろうな。
在仏の大村博美の出演も嬉しいかった。
我がマドンナ砂川涼子姫は並々ならぬ美声の持ち主であることを再確認した。やはり、ナマでないと伝わらないものがある。
リスクを冒して出かけたが、この至福の2時間は僕にコロナ抗体を植え付けてくれたように思う。
2021-001/♪NHKホール-01