2020-08-31 @みなとみらいホール
郷古廉:バイオリン
横坂源:チェロ
北村朋幹:ピアノ
【第1部】
フォーレ:ピアノ三重奏曲ニ短調 Op.120
ラヴェル:ピアノ三重奏曲イ短調
【第2部】
ヘンツェ:室内ソナタ(1948)
ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番ロ長調 Op.8
番組がPfトリオ(郷古廉・横坂源・北村朋幹)であることは知っていたが、何を演奏するか確認もせずに出かけたら、なんと小難しいのばかりだった。
ラヴェルとブラームスはCDでも生でも何度も聴いているが、フォーレの室内楽は圧倒的にPf4-5重奏しか生の経験がなくヘンツェに至っては名前すら知らなかった(この作品は無視!)。
フォーレのトリオがとても興味深かった。
CDを持っているのだけど、なかなか親しめないでいる。今回生で聴けば一歩理解が親しみが湧くかと期待した。死の前年78歳の作で死力を尽くしたか初演を聴く体力がなかったらしい。
この状況での作品だから、もう何の外連もなく、自分の信ずるところを純粋に追求したのだろう。いったいどういう境地がこのような作品を生むのだろう。調性はあるが歌えるような旋律は少ない。不協和音も転調も頻繁でなかなか寄り付き難い。この音楽を楽しめる日がいつかくるだろうか。
最後のブラームス。これは多少慣れ親しんでいるので心地よく聴くことができた。
さて、「3人の俊英」か。
それぞれに独自でも活躍している若手三人のアンサンブルは必ずしも良く練れていたとは思わなかったが、切先の鋭い立ち合いが緊張感に溢れてとてもスリリングだった。
♪2020-043/♪みなとみらいホール-09