2016年8月10日水曜日

フェスタサマーミューザ2016 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 ドイツ音楽の神髄! 飯守泰次郎のワーグナー

2016-08-10 @ミューザ川崎シンフォニーホール


飯守泰次郎:指揮
ペーター・シュミードル:クラリネット
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

ワーグナー:歌劇「ローエングリン」から第1幕への前奏曲
モーツァルト:クラリネット協奏曲 イ長調 K622
ワーグナー:楽劇「タンホイザー」序曲
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」から『前奏曲と愛の死』
ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」から『ワルキューレの騎行』、『魔の炎の音楽』
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アンコール
ワーグナー:歌劇「ローエングリン」から第3幕への前奏曲


オケにも独奏者にも多少の不満はあったけど、大御所飯守泰次郎のワーグナーをミューザの特等席で聴く喜びがすべてを補って余りあり。
この夏のミューザフェスタ(今日で8ステージ目)で、最高の拍手喝采歓呼の嵐だった。
オケや独奏者に拍手というより(もちろんそれもあるが)、なんといってもマエストロ飯森への共感や敬愛がほとばしっているのだ。館内にその熱い思いが爆発している。

何度も何度もカーテンコールに呼び出されたが、その内、ひょいと指揮台に飛び乗って棒を振り下ろしたら、なんとアンコール演奏で「ローエングリン」から第3幕への前奏曲と実に華々しい音楽。
これで、館内はまた一層狂喜した。うまい演出だ。

ミューザのHPから

ワーグナーの中に挟まれたモーツァルトのクラリネット協奏曲はなくとも良かった。ワグナーばかりやって欲しかったよ。
まあ、それは別としても、この曲、よほど独奏者に過酷な技術を強いるのだろうか?先月のN響定期でも楽器故障のハプニングがあったが、今日も同様で、第2楽章あたりから、どうも無理やり吹いているような音になったりでおかしいなと思っていたが、第3楽章では遂に音が出ない箇所が何度か。こうなると、祖父・父についで親子三代にわたるウィーン・フィルの首席奏者(2010年まで)だったという世界的な名人が気の毒になってきたが、楽器の手入れも芸の一つだよ…なんて世界の巨匠を叱ってみる…^^; 


♪2016-112/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-22