2015-02-20 @みなとみらいホール
川瀬賢太郎(常任指揮者)
アンドレアス・オッテンザマー (Cl)
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
ウェーバー:クラリネット協奏曲第1番へ短調
チャイコフスキー:交響曲第2番ハ短調 小ロシア
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アンコール(Cla+管弦楽)
レオー・ヴィネル:2つの楽章から第2曲"Barndance"
ウェーバーの協奏曲を吹いたクラリネットのアンドレアス・オッテンザマー(墺)はマルチプレイヤーというか、マルチタレントというか、クラリネットのみならず、ピアノ、チェロでも国際コンクールの優勝経験があるそうだ。
エージェント?らしいプロアルテムジカの紹介ページをそのまま引き写しておこう。
「1989年、ウィーンにて音楽一家に生まれる。4歳でピアノのレッスンを始め、1999年よりウィーン国立音楽大学にてチェロをヴォルフガング・ヘルツァーに師事。11歳のときにクラリネットに転向し、2003年よりウィーン国立音楽大学にてヨハン・ヒンドラー~に教えを受ける。
オーストリア青少年音楽コンクールではクラリネット、チェロ、ピアノ、室内楽部門で12度の優勝。2007年、Musica Juventutisコンクールに優勝し、コンツェルトハウスでの受賞者演奏会に出演。
アメリカ・ハーヴァード大学にてリベラルアーツの勉学に励む中の2009年、ベルリンのカラヤン・アカデミーに入学、ほどなくベルリン・ドイツ交響楽団首席奏者に就任。
2011年3月、22歳の若さでベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者に就任。父エルンストは83年より、兄ダニエルは09年よりウィーン・フィルの首席奏者を務めるという、クラリネットの超名門一家。ソロ・クラリネット奏者としては史上初めてドイツ・グラモフォンとの専属契約を結んだ若きカリスマ。」
ということで、大した才人だ。
「音楽性」はどんな楽器(奏者)にも共有できるけど、各楽器の演奏技術はそれぞれに異なるのだから、彼が「天才」かどうかは別にしても、相当な努力家…くらいにはとどまらない霊感の持ち主なのだろう。
ウェーバーのことはほとんど知識がない。
考えてみると中学時代に「音楽」で学んだ知識を一歩も出ていない(苦笑)。
ドイツ・ロマン派のオペラ様式を打ち立てた作曲家として重要な位置にあるらしいが、オペラはもとより他の器楽曲もあまり演奏されないようだ。我がCDコレクションにも小品3曲数えるのみ。
クラリネットは好きな楽器だったのか、協奏曲が2曲。ほかにクラリネットを含む室内楽作品もいくつかある。
で、この協奏曲第1番。
まるでオペラのようなドラマチックな出だしだったな。
ほかには、低音域と高音域の間を急上昇したり急降下したりの名人芸が駆使されていたやに思う。
チャイコフスキーの交響曲第2番は生で聴くのは初めて。CDでもまず聴くことはないので、コンサートの前に2、3度聴いてみたけど、いまいち楽しめないので本番が不安だったが、やはりナマの音楽は全然違うね。冒頭からすんなりとその世界に入れた。
4番以降の交響曲のような馴染みの旋律は出てこないけど、「小ロシア」のタイトルの理由になったウクライナの民謡が中心に据えてあるので、土着的というか、素朴な味わいだけど、終楽章はその民謡によるお祭り騒ぎのようだ。
♪2015-16/♪みなとみらいホール-06