2025-11-20 @みなとみらいホール
キリル・ペトレンコ:指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ヤナーチェク:ラシュスコ舞曲
第1曲昔の踊り1
第2曲祝福の踊り
第3曲ふいご
第4曲昔の踊り2
第5曲チェラデンスキー
第6曲のこぎり
バルトーク:『中国の不思議な役人』組曲 作品19
序奏-若い娘と三人のならず者
~最初の誘惑-老紳士
~第二の誘惑-若者
~第三の誘惑一役人
~娘の踊り
~追いかける役人
ストラヴィンスキー:バレエ音楽『ペトルーシカ』*(1947年改訂版)
第1場 謝肉祭の市場
第2場 ペトルーシュカの部屋
第3場 ムーア人の部屋
第4場 謝肉祭の市場とペトルーシカの死
*チラシ、プログラムでは「ペトルーシュカ」と表記してあったが、検索の便宜のために従来の「ペトルーシカ」と記録する。
10日前にウィーン・フィルを今日のベルリン・フィルと同じみなとみらいホールの近くの席で聴いた。僕の好みの1階前後左右の真ん中のエリアの良席だった。
ウィーンのチケットは45K円だったが、内容に比べて随分高いと思った。
今日のベルリン・フィルは50K円で、プログラムが別売り2K円なので、ウィーンより実質7K円も高い!
さあ、それだけの差が演奏に表れるのか?
好みの結論は、7K円どころか、せいぜい1K円くらいの差だろう。多少、ベルリンの方が好ましかった。
それと言うのも取り上げた音楽が両極端だったから。
ウィーンはコテコテの独墺の王道(Bプロ:シューマン&ブラームス)だったが、ベルリンは東欧(チェコとハンガリーは中欧と言うのが正しいらしいが)の舞曲で固めた(Aプロ:ヤナーチェク&バルトーク&ストラヴィンスキー)。
20世紀の民族色強い舞曲となると、管楽器も弦楽器もリズムマシーンと化するような音楽で、拍を合わせる技術など難しい面もあるだろうけど、弦楽器の透明感や潤いといった点がほとんど期待できない。
逆に言えば、弦の響の欠点やアンサンブルの失敗もカバーされやすい。
一方で、シューマンもブラームスも、冒頭から緊張感を要求され、アンサンブルの難しさが際立つ音楽だと思う。
なので、ウィーン VS ベルリンは、後者に特に破綻がなかったと言う点でややリードしていたか、という気がした…という程度の差だ。
ベルリンの弦も、やはり高域ではキンキンと聴きづらい音を出していた。
そんな訳で、この10日間で、世界のベスト1と2(と呼ばれているのが不思議!)を大枚を払って聴いたが、両オケに97K円も支払うなら、日本のオケ、特に最近の日フィル、うまくいった時のN響や読響をみなとみらいか、ミューザで聴いた方がずっといい(サントリーでは保証の限りではないけど。)。
ま、3年に一度でいいな。
♪2025-153/♪みなとみらいホール-33