2025年6月18日水曜日

石田泰尚プロデュース サロンdeストリングスVol.1

2025-06-18 @みなとみらいホール



大宮臨太郎:バイオリン v
大宮理人:チェロ c
松岡あさひ:ピアノ p
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石田泰尚:バイオリン(特別出演)*


J.S.バッハ:<インヴェンション>から vc
クライスラー:シンコペーション vp
ファリャ(クライスラー編):スペイン舞曲 vp
サン=サーンス:く動物の謝肉祭>から白鳥 cp
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番二短調 Op.49 vcp
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ロック(タイトル不詳)





みなとみらいホール第3代プロデューサーに就いた石田泰尚がプロデュースする弦楽合奏シリーズの1回目。といっても本人が出演するわけではない。

Pfトリオは石田組の3人だが、冒頭、シャイでおしゃべり苦手な石田があいさつとコンセプトをメモを読み上げて引き上げた。

中身は普通のピアノトリオのリサイタル。
2人ずつの組合わせで小品がまずは演奏され、メインはメン・トリだった。
大好物だが、物足りなかった。Vcがあまりにおとなしくて気分が乗らない。せめて終楽章、ガリガリ、ブリブリヤニを飛ばしてくれたら気持ちも治ったろうが、美しいだけでは良くないよ。

さて、本篇が終わって70分。既に予定は10分超過。
しかし、組長が来ているので出てこない訳にもゆくまい、と思っていたが、果たして、Encは全員上着を脱いだら、石田組のシャツだ。客席は大いに盛り上がって、何と言ったか忘れたが、ロックを演奏したが、面白くもない。

石田組は22年の5回公演を聴いて、客席の居心地が悪く世界が違うと思ったので、それ以降聴いていない。今回は、石田組ではなく、組長抜きの弦楽アンサンブルを楽しむつもりでセット券を買ったが、やはり、完売の客席は、もうおばさんばかりだし、メン・トリの1楽章の後に拍手が入るなど、まあ、和気藹々かよ。

臨太郎氏など、才能のある人だと思うけど、石田組なんかで遊んでいていいのかと心配するよ。

いやはや余計なことだけど。


♪2025-082/♪みなとみらいホール-15

2025年6月17日火曜日

MUZAランチタイムコンサート 6月 ギターとピアノが紡ぐヨーロッパの音風景

2025-06-17 @ミューザ川崎シンフォニーホール



ギター:斎藤優貴*
ピアノ:上下玲奈

タレガ:アルハンブラの思い出*
トゥリーナ:セビリア風幻想曲*
カステルヌーヴォ=テデスコ:ファンタジア Op.145
 Ⅰアンダンティーノ
 Ⅱヴィヴァチッシモ
フンメル:ギターとピアノのためのポプリ
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ラヴェル:マ・メール・ロアから第3曲「パゴダの女王レドロネット」
*ギターのみ



ギター&ピアノという珍しい組合わせ。
音の大きさが相当違うので、ギターの前にはマイクが立ててあった。
ピアノにはそばにモニタースピーカーが置いてあった(でないと自分の弾くピアノの音でギターの音は聴こえなくなるだろう)ので、まずはその収音用のマイクだろうが、それだけではなく、PAを使って客席に拡声していたように思うが…。

とにかく、ギターの音は明瞭だった。

どれほど名手なのかはさっぱり分からないけど、この斎藤優貴という人は、国際コンクールでの受賞数が日本人ギタリストとして最多の55なんだそうだから、ま、飛び抜けて優秀なんだろう。

最初の2曲がギターソロで、ギターの王道をゆくような作品だった。

後半にピアノを迎えて、作曲者の名前も知らないような作品が2曲。元々こういう楽器の組み合わせが珍しいから、作品も限られてくるのだろう。いずれも演奏時間10分というから、小品というには、骨のある作品だった。

やはり、2台とも弦をはじくか叩くか違うと言っても似たような表現になるのと音の大きさに違いがありすぎて、果たして音楽として成功しているのかなあ、と疑問も頭をかすめつつ聴いたが、終始、ギターの世界の王道を外さない潔さは心地良かった。


♪2025-081/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-07

2025年6月15日日曜日

都響スペシャル

2025-06-15 @ミューザ川崎シンフォニーホール



沖澤のどか:指揮
東京都交響楽団
フランク・ブラレイ/務川慧悟:ピアノ*

ビュッシー:牧神の午後への前奏曲
プーランク:2台のピアノのための協奏曲ニ短調 FP61*
ストラヴィンスキー:バレエ音楽《春の祭典》
---Enc---------------
プーランク:カプリッチョ FP155*





楽しみは「春の祭典」。それ以外はどうでも良かったけど、聴かない訳にもゆかない。「牧神〜」は好物だ。
でも、これにはがっかりした。肝腎要のFlの音色が最初から最後までぼんやりしていた。もっと明るく艶っぽい音色で誘惑して欲しい。拍手しなかった。そんな気になれなかった。
とは言っても、2曲目プーランクは過去何度か聴いて楽しめる作品だと知っているし、若手の2人のピアニストに期待して前向きに臨んだが、やはりこれは面白い。第2楽章のモーツァルトの引用は20番の協奏曲だ。これで気分を直して後半へ。

弦16型のビッグサイズに拡張して並んだオケは文化会館やサントリーよりも広いミューザの舞台でも目一杯という感じ。
この音楽、リズムさえ破綻なければ上手いも下手も分からないような音楽だが、今日の都響のまとまりの良さには驚く。いつもの都響とは一味違って繊細さも豪胆さも備えて、行き詰まるような緊張感を最後まで維持した。
のどかマジック⁉︎

今日は、完売だそうで、ホンに、客席はもうすずなりだった。久しぶりに都響に大満足したよ。

♪2025-080/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-06

2025年6月14日土曜日

日本フィルハーモニー交響楽団 第408回横浜定期演奏会

2025-06-14 @みなとみらいホール



小林研一郎:指揮
日本フィルハーモニー交響楽団
千葉清加:バイオリン*

モーツァルト:バイオリン協奏曲第3番ト長調 K.216
マーラー:交響曲第1番(巨人)ニ長調
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J.S.バッハ:無伴奏バイオリンのためのパルティータ第3版*
マーラー:交響曲第1番(巨人)ニ長調終楽章最後尾部分



日フィル定期に限らず、どのオケ定期でも席は1階の真ん中だ。しかし、今回は、振替でもないのに席が変わった。
2階席を買った友人が、1階の真ん中で聴きたいというので交代してあげた。僕もミューザ以外の2階席はもう10年近く座っていない。たまには2階(4列目の中央なので、
決して悪い席ではないし、1階よりこの辺が好きだという人も少なくないのではないか?)で聴いてみたくて交代した。

しかし、全然没入できなかった。

最初のモーツァルトVn協は弦が10型だったかな。それに管が6本という小編成で、それはいいのだけど、音がもうか細いのなんのって、悪いけど、千葉ちゃんのVnも蚊の鳴くような音だよ。こりゃ、もう音楽以前だ。よくこんな席で(S席なんだけど)聴いているなあ、と心底驚いた。

後半は流石にマーラーの1番だ。弦は16型に管打が並ぶだけ並びましたと言わんばかりの大所帯。Hr8本、Tp5本、Tb4本、Tympも2組。その他打楽器も多い。

それで、2階席にも十分届いたので、これはまずまず楽しめたが、それでも弱い。1階のいつもの席で聴いていたらどんなにすごかったか、と悔やむこと頻り。

もう2度と2階席はゴメンだ(ミューザを除いて)。



♪2025-069/♪みなとみらいホール-14

神奈川フィル クローズアップコンサートinかなっく


2025-06-14 @かなっくホール




[第一部]
Vn1東亮汰
Vn2桜田悟
Va池辺真帆
Vc長南牧人
◆ボロディン:弦楽四重奏曲第2番二長調

[第二部」
SoloVn東亮汰
Vn1横山琴子
Vn2桜田悟
Va池辺真帆
Vc長南牧人
◆ビバルディ:四季メドレー
◆シューマン(萩森英明編):子供の情景 作品15〜第7曲:トロイメライ
◆ドボルザーク(クライスラー編):我が母の教え給し歌
◆エルガー:愛の挨拶 作品12
◆シャミナード:スペイン風セレナーデ
◆クライスラー:前奏曲とアレグロ
◆エンニオ・モリコーネ(萩森英明編):ニュー・シネマ・パラダイス(愛のテーマ)
◆J.ウィリアムズ:シンドラーのリストから「追憶」
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モンティ:チャールダーシュ


東くん(中学2年)を初めて聴いた時のポスター

神奈川フィルのメンバーによる室内楽@かなっくは”ブランチ”ハーモニーと銘打ったシリーズが3年ほど続いていたように思うけど、なぜか、今年度から”クローズアップ〜”に変わったらしい。尤も第2回目は予定されているとは聞かないから、今回で立ち消えになるかもしれない。

なので、今後も定着するかどうかは分からないけど、今回は、神奈川フィルの弦4人にゲストとして東(ひがし)亮太クンが加わった。

前半は、彼がVn1を受け持つSQでボロディンの2番。
後半は、彼がSQをバックにSoloを受け持つポピュラー名曲集。

前半は、どうもしっくりこなかった。冒頭の旋律はVn2以下の3本で奏でられるが、その部分が分解しそうな気がしてたよ。Vn1が入ってからはだいぶ軌道に乗ってきたが、最初の不信感は長く尾を引いたな。

後半は、普段はPf伴奏の部分をSQに編曲し直した名曲集だが、こちらはとても良かった。東クンのVnが実に明瞭で美しい。バックに徹した感のあるSQの方も良い調和を見せていた。この5人の弦の響がとてもいい。

そこに感心しながら、満足して聴き終えた。

「雨の日はホールが良く鳴る」というみつばちの法則がピッタリ当たった。

♪2025-078/♪かなっくホール-08

2025年6月13日金曜日

バレエ「不思議の国のアリス」

2025-06-13 @新国立劇場




【指揮】デヴィッド・ブリスキン
【振付】クリストファー・ウィールドン
【音楽】ジョビー・タルボット
【美術・衣裳】ボブ・クロウリー
【台本】ニコラス・ライト
【照明】ナターシャ・カッツ
【映像】ジョン・ドリスコル/ジュンマ・キャリントン
【パペット】トビー・オリー
【マジック・コンサルタント】ポール・キエーヴ


【アリス】池田理沙子
【庭師ジャック/ハートのジャック】速水渉悟
【ルイス・キャロル/白ウサギ】李明賢
【アリスの母/ハートの女王】益田裕子
【手品師/マッドハッター】スティーヴン・マックレー
 (英国ロイヤルバレエ


バレエ:J・タルボット「不思議の国のアリス」
全2幕

予定上演時間:  約2時間50分
プロローグ・第Ⅰ幕 50分
  休憩 25分
第Ⅱ幕 30分
  休憩 20分
第Ⅲ幕・エピローグ 45分


英国ロイヤル・バレエ・シネマで1月に観て、素人目にも全く新しいバレエだなと印象深かった。

映画版も分かり易くて良かったけど、今日の舞台でやはり生の迫力には敵わないいな、と当たり前のことを実感した。

音楽がポップだ。ピットの中まではよく見えなかったが、オケの半分は打楽器だそうだ。なので、クラシックバレエの雰囲気とは全然違う。

舞台が凝っている。なにしろ「不思議の国」だ。アリスが大きくなったり小さくなったり、それをプロジェクションマッピングなどでうまく見せる。

大きな猫が登場するが、あの造形もユニークだ。何人で演じているのか分からなかったが、体がバラバラになるのも面白い。

バレエ自体も、多分、新しいのではないか。
何しろ、衣装がほぼ普通の衣装で、いわゆるチュチュは全く出てこない。男性もタイツ姿は不思議の国の兵隊などに限られる。バレエというより芝居を見ているような感じだ。

しかし、なんと言ってもバレエが美しい。いつも思うが、特に女性の一挙手一投足が磨き上げられていて美しい。
全3幕もあって、しっかり中身が詰まってCCを含めて3時間の、夢のような、くすぐったいような、時間だった。

バレエ公演はいつものことだが、圧倒的に女性が多いが、今日は、というか、この演目だからかもしれないが特に多かったように思う。因みに、僕が座った列と前の列の計40席中、男性客は5人だったと思う。

♪2025-077/♪新国立劇場-10



2025年6月11日水曜日

横浜交響楽団 第740回定期演奏会 【交響曲の楽しみ①】

2025-06-11 @県立音楽堂



鏑木蓉馬:指揮
横浜交響楽団

ハチャトゥリアン:組曲「仮面舞踏会」
ベートーべン:交響曲第3番変ホ長調 作品55「英雄」
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ブラームス:ハンガリー舞曲第1番



◀️感想省略▶️





♪2025-076/♪神奈川県立音楽堂-07