2026-01-17@NHKホール
トゥガン・ソヒエフ:指揮
NHK交響楽団
マーラー:交響曲第6番イ短調「悲劇的」
Ⅰアレグロ・エネルジコ・マ・ノン・トロッポ
激しく、しかしきびきびと
Ⅱアンダンテ・モデラート
Ⅲスケルツオ:重々しく
Ⅳ終曲:アレグロ・モデラート
演奏時間は実測86分だった。こんなものらしいが、17年にP.ヤルヴィがN響を振った時は82分だったから、4分も長いというのは、どこかの楽章が遅めだったのか、それともP.ヤルヴィが早かったのか。
3年に2回くらいの割合でしか聴かないのでほとんどいつ聴いても初聴きの印象だ。
そもそも、マーラーが好きじゃないというか、良さが分からない。俗っぽくて、長くて、旋律がブツ切れなので馴染めない。ベートーベンやブラームスなら絶対に書かないような音楽だな。いや、バカにして歯牙にも掛けないだろう。
しかし、大規模な管弦楽の妙を、極偶に味わうことができる。そういう時は、多くの人は、こういう点に痺れるのだろうな、と共感したりする。
でも、ソフィエフの指揮、というよりN響の本日のアンサンブルは、上出来だとは思わなかった。もちろん、偉い馬力で、熱演ではあったけど。
この曲に関しては上述の17年P.ヤルヴィがみなとみらいホールで(その年のヨーローッパツァーの直前の仕上げとして)演奏したものが、アンチマーラーも唸らせるほどに隙のない文句のつけようもない音楽に仕上がっていて(CD化されている。)、僕にとっては、この成功体験こそマーラー6番を聴く上で評価の物差しになっているので、結果、何を聴いてもちっと物足りないということになるのは、ある意味「悲劇的」だ。
ひとつ、良かったのは、この大曲が終わった時、客席も指揮者やオケと一緒に呼吸をしていたので、フライイングが一切なく、拍手歓声は、あるべき時を心得て自然発生的に起こったので、ホッとすると共に、みんながこの長時間を息を潜めて心を一つにしたのかもと思い、同じ釜の飯を食った戦友だな、と妙に感動ぽい気持ちになったことだ。
♪2026-006/♪NHKホール-01