2024-12-18 @NHKホール
ファビオ・ルイージ:指揮
NHK交響楽団
新国立劇場合唱団
ヘンリエッテ・ボンデ・ハンセン:ソプラノ
藤村実穂子:メゾ・ソプラノ
ステュアート・スケルトン:テノール
トマス・トマソン:バス・バリトン
ベートーベン:交響曲第9番ニ短調「合唱付き」作品125
先日の読響も良かったけど、やはり、第一声が美しい。個人技も安心。一番不安にさせるのがHr(特に3Mov)だが、なんて巧いの!実にさりげなく通り過ぎた。
4Movの低弦レシタもいつの間にか入って終わっている感じ。特別な聴かせどころという力みなし。
Fルイージ初めてのN響「第九」だと言うから、派手に鳴らすのかと思ったが、弦16型だけど全体に地味で滋味のある「第九」だ。
声楽Bsが少し突飛な入り方をしたけど、ここは普通にやってほしかったな。
プログラムにルイージが書いている1-2Movに表れているベートーベンの葛藤を読んで、長年の痞えが下りた感じがしたよ。モヤモヤした思いがするのは、なるほどそう言うことだったのかと納得できたような気した。
それで、今日から「第九」の聴き方が変わったような…。