2025-07-04 @すみだトリフォニーホール
熊倉優:指揮
新日本フィルハーモニー交響楽団
小林愛実:ピアノ*
ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調 op.11*
ドボルザーク:交響曲第9番ホ短調 op.95 B.178「新世界から」
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ショパン:夜想曲第20番嬰ハ短調「レント・コン・グラン・エスプレッショーネ」遺作*
2年半ぶりに小林愛実を聴く。ショパンPf協第1番。
これが期待以上に良かった。好みに合っているというか。
以前は感情過多で表情も八の字眉毛。音楽がコッテリした印象だったが、聴く度に余計なものが取れて、今日なんか若くして枯淡の境地か。
淡々と奏でて表情も殆ど平常モードだ。Encのショパン夜想曲20番なんか叙情的にしようと思えば、もうデレデレにでもできそうだが、情緒を抑えてとてもサッパリと弾いて、これも良かった。
後半の「新世界から」は熊倉くんが、こちらも情緒を煽るようなこともなく淡々とオトナの構成だった。そもそも、楽譜どおりで十分粘着質なので殊更に表情を付けなくとも良いのではないか。
オケは昨日のシティと同じような印象だった。
破綻はない。そこそこ良い出来だ。さりとて透明感に欠ける。強奏では各パートの音色が団塊に聴こえてしまいがち。
2025-088/♪すみだトリフォニーホール-03